フィリピンの小学生の通学と安全対策


小学校の生徒

小学校への登下校に1時間

子どもの数が多いフィリピンはひとつの小学校の学区が広範囲で、学校から離れた場所に住んでいる生徒の場合は学校まで1時間も掛かります。

 

日本でも私立の小学校でしたら電車やバスを利用して通学に長時間かかるケースもありますが、子どもの人数に比較して学校数が不足しているフィリピンの場合は公立の学校でも通学に長時間掛かるんです。

 

 

小学校は市街地や街中にありますが、生徒数が施設の収容人数をオーバーしている学校が多く、その場合、山村など僻地の分校へ振り分けられます。

山村の分校でも街中の本校でも登下校に30分~1時間掛けている子も珍しくありません。

小学校はスラムの近くに

小学校の生徒

貧困層が住むスラムは市街地にあります。
市街地には小学校も建てられているためスラムから学校までは意外と至近距離。
 

小学校をドロップアウトする生徒の理由の多くが実は学校まで遠く通学が困難で子どもが学校へ行く気をなくしてしまうのです。
スラムの子どもたちにとって学校までの通学は楽なので就学率はそれほど低くはありません。
 
 

一方、郊外や山村の子どもたちにとって小学校へ通学するのはそれだけで大変。
授業は7時30分に始まるので6時には家を出て1時間ほどの通学路を歩かなければなりません。

バイクで通学する子どもたち

小学校へ通学する手段は3つ
バイクタクシー
トライシクル
徒歩

 

多少お金に余裕のある家庭の子どもは学校まで乗り物を利用します。
バイクタクシーは現地語でハバルハバルと呼ばれオートバイの後部座席に乗車する乗り物で運賃は約50円。

運賃はバイク1台当たりなので例えば2人で乗車すればひとり25円。
そのため1台のバイクにたくさんの子どもが相乗りし学校へ向かいます。
5人の子どもを乗せているバイクも。

 

バイクの横にサイドカーを付けたトライシクルは6名まで乗車できます。
料金はひとり約20円とバイクタクシーよりは安いのですが、山村や僻地には走っていません。
 

また、満席にならないと出発しないので登校時間に遅れてしまうこともしばしば。

小学校の生徒

徒歩通学
お金が掛からず時間も読める通学方法が徒歩です。
しかし炎天下、片道1時間掛けて通学しなければなりませんので子どもにとっては過酷。

学校から離れた山村に住む子は通学費の問題もあり就学率が低いです。

 

 

車で往復送迎される私立の生徒

公立小学校と私立では生徒の待遇に大きな違いがあり、私立の子はスクールバスでお迎えが来たり家族が自家用車で往復送迎していますので通学へのストレスはありません。
 

私立の学校へ通う子どもはお金持ち。公立校の生徒から見ればVIP待遇。
誰もが通える公立の小学校と私立ではこんなにも違いがあります。

制服着用で通学時の危険が軽減

小学校の登下校

フィリピンでは子どもが手厚く守られ、先生も親も特に安全には気を使っています。

低学年の子どもの通学は親や親戚が学校まで同行し、高学年になると同じ地域に住む友達同士で登下校します。

また、小学校でも制服の着用が義務付けられているので通学や下校時になにかトラブルがあれば周辺の人たちがサポートしてくれます。

 

万が一、通学時に交通事故や体調不良を起こした場合でも制服によって学校名がわかりますので見ず知らずの人でも先生や保護者に連絡できます。

 

フィリピンの母親は子供の安全に配慮しながらも、登下校は教育のひとつと考えています。

通学費が払えない

途上国フィリピンでは小学校にも通っていない子がたくさんいます。
そのほとんどの子が一度は公立学校に入学し、途中で通学費や文具代を払えなくなり退学してしまう子どもたち。

制服すら買えずTシャツ姿で通学している生徒も多数。

 

フィリピンの公立小学校に通学するためには年間で15,000円が必要と言われています。
制服代、文房具代、そしてスクールバッグ。

 

でも実際はこれだけでなく通学費やお昼ご飯代が約4万円も掛かるんです。
バイクタクシーで通学した場合、通学費は年間で2万円。
この費用か払えずドロップアウトしてしまう子どもが多いんです。

 

 

グローリアセブでは奨学金制度をつくり、通学費や文房具代が払えない貧困の子どもでも学校に通えるようサポートを行っています。

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