フィリピンには なぜゴミ山とスカベンチャーが存在するのか


マニラのパヤタスをはじめフィリピンには多くのゴミ山と、スカベンチャーと呼ばれるゴミを生活の糧にしている人たちが暮らしています。

 

ゴミ山はダンプサイトと呼ばれ、マニラやセブなどフィリピンの各地に存在しています。

フィリピンのゴミ山

フィリピンにはなぜゴミ山が多いのか

フィリピンはダイオキシンが発生するプラスチックを燃やせませんので、分別されず捨てられたゴミは焼却されずに廃棄物処分場へと運ばれゴミが積み上げられていく状況になります。

 

なぜゴミ山に人が暮らしているのか、それは行政が管理している処理場が少なく個人の持っている土地を廃棄物業者に貸しゴミを自由に捨てさせている現状があるからです。

 

フィリピンの政府が管理している施設であればゴミの廃棄や立ち入りについて規制ができますが、元々住人が住んでいた場所にゴミが運ばれてきてゴミ山になってしまうところでは住人はゴミと暮らしていくしかありません。

なぜスカベンチャーがいるのか

スカベンチャーとはゴミを拾って生計を立てている人です。フィリピンでは国民の25%が貧困と言われスラムやゴミ山に暮らしその日暮らしをしています。

 

スラムにいても収入は得られませんがゴミ山にいれば収入を得る手段があります。
なぜかと言えば毎日トラックで運ばれるゴミの中からお金になるものを拾いジャンクショップに持ち込んで売れるからです。

 

例えばプラスチックは1キロで10円、ペットボトルは1キロ30円、紙でも1キロ10円くらいになります。これはフィリピンの貧困層の人にとってはとても大きな収入なんです。

 

フィリピンのスラムに住んでいる貧困層の場合ですと仕事は日雇いでの日銭に限られ定期的な収入はありませんが、ゴミ山のスカベンチャーはゴミを拾えば収入になります。
しかしその収入と引き換えにスカベンチャーは、ゴミ山に住むと言う大きなリスクを負っています。

 

フィリピンのスモーキーマウンテン

フィリピンのゴミ山に住む危険

ゴミ山では生ごみと日光が化学反応を起こし絶え間なく煙が上がっています。スモーキーマウンテンと呼ばれる由来です。

そのため火災が多くベニア板で作られたスカベンチャーの住む簡素な家は一瞬にして火の海となってしまいます。

火災が発生しても道が整備されていないゴミ山には消防車が入れませんので、燃え尽きるのを待つだけの状態となってしまいます。

 

 

2000年フィリピンで有名なゴミ山、パヤタスは崩落し何百名ものスカベンチャーが犠牲者を出しました。いまでもパヤタスでは火災が絶えません
セブのゴミ山、イナヤワンはその危険性から立ち入りが制限されました。

 

フィリピン政府は2020年までにゴミ山などのスラムをなくすことを掲げていますが、その手段はスラムの住人の強制移住です。

しかし強制移住をさせられても仕事はありませんので、結局ゴミ山へ戻ってきて不法居住をすることは容易に想像ができます。

 

フィリピンからスラムをなくす作業は10年20年ではできないと思いますが、スカベンチャーの子どもが危険や健康の被害に遭わないための対策は早急に求められていています。

グローリアセブではゴミ山の子どもたちの食育と教育についての支援活動を続けています。

 

フィリピン セブのゴミ山には春休み、夏休みのセブ島ソーシャルボランティア、社会人向けのセブNGO 地域開発ボランティアで訪問することができます。

 

フィリピン セブのゴミ山

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