フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

梨緒 茨城県立医療大学

 

私は中学生くらいの時フィリピンのゴミ山、スモーキーマウンテンのドキュメントのようなものを見て、そこで衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。
 
 
その時、初めて“貧困”がこんなにもひどいのか…と感じ、いつか自分の目で確かめたい。何か出来ることがあるならばしてみたい。という思いがありました。
 
しかしその時はまだ中学生くらいだったので、何も出来ずしばらく時が経ちました。
 
 

大学に入り、自由に行動が出来るようになってからもその思いは強くあったため、このソーシャルボランティアに参加しました。
 
 
 
私が見たドキュメントでは、悲しく、辛い…というようなものでした。(涙ください的な)
 
 
私もそのイメージが強くあったので、辛く、大変なんだろうな…と想像していました。
 
 
 
全然違いました。
本当にびっくりしました!
 
 
 
皆びっくりするくらい笑顔で、冗談を言い合い(何話しているかは謎)、笑って、にこにこ迎えてくれる幸せそうな人達ばかりでした!!
 
 
 
スラムの人達は、洗濯だって手作業、いくら仕事しても安い賃金、ゴミだらけの外、少しのご飯…。
 
 
なぜそのような状況でこんなにも笑顔でいられるのだろう?
楽しそうなのだろう?
気楽に生きていけるのだろう?
 
すごくそう思いました。
 
 
もし、日本人の私が急にスラムに住むことになったら…毎日のように笑顔でいられるだろうか?
 
 
 
体調的な問題はひとまず置いておくとして、子供たちは確かに可愛い…人もフレンドリー…。
しかし、この臭いと不便さで、確実に嫌になると思います。
 
 
私たちとは幸せの基準が違うんだとすごく実感しました。
 
 
 
このような環境の中でも、皆、日本人よりも笑顔で過ごしていると知り、なぜ日本人はあんなにも恵まれた状況で疲れた顔をし、嫌々学校へ行き、少ないおかずに文句をつけているのか??
(家事も多くは機械、家電がやってくれるのに)
 
すごく疑問に思います。
 
 
 
子どもたちの優しさにもすごく感動しました。
 
食べ物を配給していても自分より家族優先という子どもたちが多く、まだ5~6歳くらいの子がそこまで人を考えられるんだ…と思いました。
 
日本であれば、まだそのくらいの子は自分優先になってしまいがちなのに…。
 
 
兄弟でなくとも面倒を良くみていたり、叱ったり、すごくしっかりしているなと感じました。
 
 
何かをあげた時もきちんとお礼を言える子どもが多く、人見知りをせずニコニコしてくれる子どもたちの多さにびっくりしました。
 
 
どんな状況でも遊びを楽しめるスラムの子どもたちは強いなぁと思うと同時に、自分たちの弱さにショックも受けました。

 
私たちがこのような場所に住んだとして、幸せだと思えるのだろうか…?
 
 
家族が揃い、少ないご飯を分け合い、音楽を楽しみ、それが「幸せ」というセブの人たちを実際に見て、「幸せ」の原点がなんとなく見えた気がしました。
 
 
今、住めと言われたら厳しいけど、すごく素敵な人たちがいる、素敵な場所だと思いました。
 
 
セブの海も綺麗で本当に2つのセブがあるなと実感しました。
 
 
 
貴重な体験をし、毎日がすごくいきいき出来ました。
 
 
とにかく子どもたちの可愛さがすごい。
 
 
2017年3月9日~15日
 
 

 
 
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