フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

あゆみ 愛知大学
 
グローリアセブに参加して
 
私はこのボランティアに参加する前、貧困地域を訪れるとき想像したのは、人々も暗く寂しい街並み、状況だったり、「日本人」というあまりよくわからない国の人が訪れてもそんな歓迎されないものなのかなと思っていました。
 
 
しかし、この7日間で様々なところへ訪れましたが、どこへ行ってもニコニコした笑顔で「Hello」「Good morning!」とあいさつをしてくれたり、たまに日本語でもあいさつをしてくれたり…。
 
私が子どもとどう接していいのか分からないときも、子ども達の方から寄ってきてくれたり。
 
 
フィリピンの人の温かさがあって、このボランティアをやり通すことができたなって思います。
 
 
 
日本では、絶対に見られないようなゴミの山。
海の上に建っているいつ崩れてしまってもおかしくはないくらいの家。
 
そんな中で笑顔で暮らして、自分の「幸せの定義」を見つけているセブの人たちはすごいなと思いました。
 
 
 
私はこのボランティアを通して、徐々に教育というテーマを考えるようになりました。
 
先生になりたい、パイロットになりたい、医者になりたい兵士になりたい、様々な夢を持って、勉強を頑張る子ども達。
 
自分があまり勉強を満足にできなかったから子どもにはそういう思いをしてほしくない、子どもにはいっぱい勉強してほしいと思う親たち。
 
 
私は小学生の頃、夢のために頑張るとか思えていたのだろうか。
周りにしっかりと夢を持って、勉学に励んでいたような人はなかなかいなかったように思います。
 
 
日本人はどうしても当たり前に勉強のできる環境にいてしまっているから、ただなんとなく勉強をするという人が多いように思います。
 
セブの子たちに「勉強すること好き?」と聞くと即答で「うん!」と答える子が多く、学校に通えていることは当たり前と考えている子はそうそういませんでした。
 
 
私はこのボランティアを通して、自分が好きなことを大学で勉強できている幸せ、視覚に挑戦することのできる機会が目の前にあること、美味しいご飯が食べられていること、バイトができていること。
 
ただなんとなくしていることが当たり前のことなのではなく、感謝すべきことなのかなと思いました。
 
 
子どもは生まれてくる場所も選べないし、そこにどんな不満があったとしても、変えることはできない。
 
でも、その中でどう自分が生きていくか。
その不満を幸せにするように生きるのか。
 
それとも、わがままを言うだけ言って何もせず、自分が不満で不幸なまま生き続けるのか。
 
 
私自身、人と比べて生きてしまいがちなので、自分はどうせ…という思考ではなく、「自分はこうしよう」とか「自分はこうだから」という生き方をしたいなと思いました。
 
 
 
この7日間はとても短かったけれど、今までに見たことのない光景、景色。自分が日本にいたままでは実際に現地に訪れてみないと分からないことを知れる素晴らしい期間だったと思います。
 
 
この経験を無駄にせずに、今大学で学んでいる国際教養文化だったり、社会、歴史、人類学…や国際コミュニケーションという分野の中で深く活かせたらと思います。
 
7日間、貴重な体験をさせていただき、そしてさまざまなことを教えてくださりありがとうございました。

 
 
 
 

2019年2月28日~3月6日
 
 

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