フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

穂香 龍谷大学
 
私はスラム街の知識が全くなく、「大変そう、雰囲気が暗そう、汚そう」といった、正直ネガティブな印象ばかり抱いていました。
 
ただ、「世界に出て、人のためにできることをしてみたい」とずっと思っていたので今回、セブ島ソーシャルボランティアに参加させて頂きました。
 
そして、参加した中での気づきが3点ありました。
 
 
ひとつ目は、年齢性別関係なく「あなたにとっての幸せは?」と聞くと「家族!」と答えるということです。
 
最初に訪問したスラムの息子さんは、「お金があったら家族のために家を買いたい、車を買って家族を乗せてあげたい」と言っていました。
 
誰ひとりお金があったら自分のために使うという考えを持っていませんでした。
 
 
私はこの発言を聞いて、お金が全てではないと感じました。
 
日本人よりも幸せそうに見えたのは、相手のことを考えて生きているからなんだと思いました。
 
 
ふたつ目は、足場が悪い細い道で私が転んでしまった時や、バレーボールをしていて泥水が跳ね返ってきたときに、近くにいた子だけではなく遠くにいた子も走ってきてくれて「Are you OK?」心配をしてくれたことです。
 
私は一瞬にして痛みや汚れの事なんて忘れていました。
 
子供たちの優しさに自然と目頭が熱くなっていました。
 
 
また、食事配給をしているときに、自分がもらうより先に周りの子に渡してあげてと、「自分のことより他人」ということをみんながしているから、あんなに笑顔が溢れていたんだなと感じました。
 
 
3つ目は、私がこれからするべきこと。
 
それは周りを大切にすること、環境を大切にすること、挑戦できることに感謝してたくさんのことにチャレンジすること。
 
 
今まで、失敗や挫折をしたときに環境や周囲のせいにすることが正直ありました。
でも、今回のボランティアをして考え方が変わりました。
 
失敗しても誰かのせいにするとかではなく、次につなげるためにどうすべきかを考えるべきだと気づきました。
 
 
以上の3点が今回の気づきでしたが、他にも様々なことを学ぶことができました。
 
たくさんの人たちが楽しそうで笑顔いっぱいて、私の想像していたスラムの姿とは真逆でした。
 
しかし、その笑顔の裏にはたくさんの不安や不満があると思います。
 
だから私は、日本に戻って今回のボランティアの経験をたくさんの人に話をすると同時に、ゴミを減らす活動などといった、何か役に立てることに挑戦したいと思います。
 
 
英語も全然話せないし、不安しかなかったですが、最後は終わってほしくないと思えるくらい充実した毎日でした。
 
参加して本当によかったです。
 
 
2022年8月
 
 

 
 

 
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