フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

栞 日本文化大学3年
 
私は大学でボランティアサークルに所属していることもあり、いろいろなボランティアを体験してみたいという好奇心もあり、セブのボランティアに参加する事を決めました。
 
実際、一週間のボランティア生活を通して私はたくさんの衝撃を受けました。
セブという場所もスラムと呼ばれる場所も来る前に想像していたものとは大きく異なっていて良くも悪くもギャップを感じました。
 
 
私は日本にいる時はセブは海が綺麗なリゾート、スラムは活気がなく静かなところというイメージを持っていました。
 
しかし、実際はセブ島はリゾートだけではなく、むしろリゾートでない場所の方が多くて、街の近くにもスラムと呼ばれる場所があることや街中のゴミの環境等の認識の違い、スラムはそこに住んでいる人、子供たちがとても明るくてフレンドリーに接してくれるとこ、また、スラムでも地域によって環境が全く異なり、それぞれ悩みがあること等を新たに知ることができました。
 
ボランティアに参加し、実際に見て感じることが出来たこの経験は私の中ですごく大きなことでした。
 
さらにスラムの人々と関わる中でその地域の人々の抱えている悩みや環境等をどうにかして改善・解決できる方法はないかと考えるようになりました。
 
しかし、現状はすぐに解決できることは少なく、また私個人がどうにかできる事は少ないと感じました。
 
 
今回のボランティアでは、主に食事配給と子供達との交流を行いましたが、それらの行動を喜んでくれた事が嬉しい反面、彼らの悩みは解決していないもどかしさを感じました。
 
どのようにしたら彼らの悩みを解決していくかを考えることを私の今後の課題の一つにしようと思います。
 
 
政府が川沿いのスラムに住む人々を安全な場所へと引越しさせるという対策をとっている一方、現在住んでいる家より狭くなるという理由等から望んではいない人がいることを聞いて、政府がスラムに住む人々が望む事を理解しきれていないのに対策を進めようとしていることに疑問を持ちました。
 
そのようなすれ違いが起きないためにも、政府は対策を進める前に、そこに住む人とのコニュニケーションをより一層大切にするべきだと考えます。
 
1つの対策で全てを解決する事は難しく、色々な方面からアプローチをかけていくことが大切という事はわかっているけれど、政府は予算も多くない中でやることもまた難しい為、先進国も手を差し伸べて世界で各国の貧困問題を解決できたら良いなと感じました。
 
 
一週間のボランティア生活は私にとって本当に大切な経験になりました。
学生の今の時期にボランティアに参加できて良かったと感じます。
 
しかし、スラムの人々の環境の改善をするとなった場合、まだまだ知らないことがたくさんあるし、経験不足です。これから自分の経験を豊かにするためにも、色々な場所に実際に行って見たいと思いました。

 
 
2022年8月
 
 

 
 

 
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