フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

玄 東洋大学 3年

セブ島でのボランティア活動をして思ったことは大きく分けて3つあります。

1つ目は、「幸せの基準」の違いです。
私の中では、幸せの基準として、良い企業に就き、良い収入を得ることや、裕福な暮らしができるなど根本的な部分に「お金」が関係していました。

また、私だけでなく、先進国の人々の中でも多くの人がそのように思っていると思います。

しかし、訪問した人々は決して私の中では良いといえない環境の中で暮らしていても、幸福度は高く、その理由として子どもが周りにるからや家族がいるからなどが挙げられ、「精神的な部分」を幸せの基準に置いていると思いました。

しかし、幸せなら貧困でも良いとは決してならないと私は思うので、今後も貧困問題の解決に携わっていきたいです。

2つ目は、貧困問題解決に向けて長期的支援が必要なことです。

今回、私は子供たちとアクティビティをしたり食事配給を行いました。
食事配給はその日を生きていくために重要なことです。
しかし、それでは貧困問題の根本的な解決には至りません。

根本的な解決をするには貧困層の人々が独立し、必要十分以上のお金を安定的に稼ぐ必要があります。

グローリアセブでは、その長期的解決策として「教育」に視点を置き、教育費の援助などを行なっています。

しかし、全員ができるわけではありません。
だからこそ、各国が支援をすべきだと思いました。

それは、自国の利益を優先せず、我々の日本のような先進国がより援助をすべきだと思いました。

3つ目は、子どもたちの「笑顔」です。
私は実際にスラム街を訪問するまで可哀想と思っていました。
しかし、実際にスラム街を訪れる子供たちは、とても笑顔で、私に「写真を撮ろ」と言ってきたり、「遊ぼ」と言ってくれました。

私は彼らの笑顔をみて、日本の子供達は果たして幸せなのだろうかと考えました。

もちろん、さまざまな要因が考えられます。
スラム街の子ども達と日本の子ども達は、国の状態や環境も違います。

しかし、それでもフィリピンの子ども達が幸せのように見えてしまいました。

スラム街に住んでいた子供達や大人はみんな笑顔で幸せ、と言っていました。
しかし、上述したように貧困問題を正当化する理由にはなりません。

私は今後、貧困問題だけでなく様々な問題をIT技術を用いて解決していきたいと考えています。

IT技術は、不可能を可能にする手段の1つだと私は考えています。
IT技術を用いて、セブの子ども達が今の笑顔を失われず、より笑顔になり、彼らに多岐に渡る選択肢の中から自分の夢を見つけ、叶えていけるように奮励していきたいと考えています

2022年8月
 
 

 
 

 
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