フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

美帆子
 
セブでのボランティア活動を通して、実際に自分の目で見て、そして感じることで、現地の人の役に立つとはどういうことかが見えてくると実感しました。
 
セブに来るまで、寄付や基金という活動についてなんとなく把握している程度でした。
 
正直なところ、日本にいる自分の偏見や感覚でしか、現地の状況のイメージがついていませんでした。
 
 
しかし、今回のボランティア活動によって、食事配給や衣類などの寄付、子ども達との交流から、私のボランティアに対する考えが変わりました。
 
今まで抱いていたイメージだけでは足りない部分が多く、自分が出向いたことによって現地の人の生の声を聞き、その人達が本当に必要としているもの(例えば、動きやすい靴、長袖や長ズボン、タオル、ティッシュ、おもちゃなど)を見ることが出来ました。
 
寄付や募金をするにも、現地の人達の生活を知りその上で私たちに出来ることは何かを探さなくてはならないのだと学びました。
 
 
私は大学で看護学を学んでいますが、あまり貧困問題を取り上げた授業を行っておらず、少し他人事のように捉えている部分がありました。
 
実際に家庭訪問や子達とのアクティビティをしていく中で、衛生環境の劣悪さに毎日圧倒されていました。
 
しかし、私たちの前にいる子ども達は一切それを感じさせないような、素敵な笑顔で、日本人ボランティアを迎え入れてくれました。
 
この事実を知った時、私はこの子達の笑顔を守るためにも、健康を保って欲しいと強く願う ようになりました。
 
 
健康あってこそ、勉強に励んだり仕事に就いたりすることができるのだと考えます。
ただ、本人達は自分達の衛生環境の悪さに気づいていないと思います。
 
知識の押し売りではなく、なぜ不衛生であると言われるか理解してもらうためにも、私自身しっかり勉強していきたいと思います。
 
 
一見、看護学と貧困は結びつきにくい分野であると思っていましたが、衛生環境の他にも、医療や性教育が受けられないことから来る弊害は多くあるのだと学びました。
 
 
ボランティア活動をしている団体の中には、自分達の私利私欲のために、寄付されたものやお金を使ってしまう人たちがいると聞いたことがあります。
 
そのため、今回のボランティア活動に参加することはすごく勇気がいりましたが、この1週間の活動を終えて、仲間にも恵まれ、心の底から参加して良かったと思っています。
 
日本に住んでいる私たちと、セブ島の子ども達との架け橋になってくれて、このような機会を用意してくれたグローリアセブに感謝します。
 
とても充実したプログラムでした。

 
 
2022年9月
 
 

 
 

 
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