フィリピン セブのゴミ山
フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

Sae 21歳 大学生

 

スラムの様子やゴミ山の状況を現地NGOとともに視察できるということに魅力を感じ、フィリピンでのボランティアに参加を決めた。

 

また、所属している団体がカンボジアで孤児院を支援していて、スラムにも訪れる予定になっているということで共通点を感じ、学生団体よりもプロのような存在であるNGOが途上国でどのような活動を行っているのか、フィリピンのスラムやストリートチルドレンの状況についてなど、団体に情報を持ち帰りたいと考え視察に参加した。
 

 

 

子どもたちについて
青空教室で出会った子どもたちは、生きるために物を売っている時の姿と、学習している時の姿のギャップを感じた。

 

ストリートチルドレンというと犯罪を犯したりする、いわゆる“悪いストリートチルドレン”のイメージが強いように思う。

 

 

しかし、今回あったストリートチルドレンは非常に明るく、笑顔も多く、勉強熱心なようであった。

 

自分が知識の浅い物事に対して固定観念や偏見があり、一面しか見ていなかったということを痛感した。学んでいる姿など、ストリートチルドレンの日常生活の一部を見ることができて良かったと思う。

 

 

子どもたちと遊んでいて、学校にいる子ども以外のスラムやゴミ山などにいる子どもについて服に穴があいていることや下着を履いていないことなどが、貧困の具合を物語る一つの指標になっているように感じた。
 

 

特にゴミ山やドブ川の上に住む子どもたちの環境では、服や靴が揃っていなければ危険だろうと思う。

 

 

また、おんぶや抱っこをした際に子どもたちが軽かったことにも驚いた。

何歳か尋ねても返答がなかったため推測でしか身体状況を考えることはできないが、帰国したらフィリピン人の体格とか標準的な体重とか調べてみたいと思う。

 

 

 

ゴミ山について
最も訪れたかったのがゴミ山である。

ゴミ山について、ただ一つの山のようにゴミが積まれているのを想像していたがそうではなく、ゴミが一面にありそこら中に山ができていて、予想をはるかに上回るゴミの量であった。

 

 

太陽によってゴミに火がつき、燃え広がるという事態は本当におそろしいなと思う。

 

 

何か策を打っていかなければいけないだろうが、ゴミが多すぎるし、ゴミ処理のシステム自体を改変させなければならないため、すぐに対応できるような問題ではないんだと改めて考えさせられた。

 

 

 

「貧困でも幸せ」ということについて
幸せそうな様子というのは、一日目にスラムを訪れた際にはやくも実感した。

 

どこで出会う人たちも笑顔で明るくて、初対面の私たちをフレンドリーに歓迎してくれて、私自身とてもあたたかな気持ちになれたし、幸せそうな雰囲気を感じられた。

 

 

そういう状況を見ていると、貧困だから幸せではない、とか幸せになってもらうために、貧困を解決しようと参入するのは、先進国など参入する側の偏見や自分たちを中心にする考え方が強くあらわれているのだなと思った。

 

 

貧困だからこそ、十分にものが食べられないとかバランスのよい食事が摂れないとか、教育をみんなが受けられないなど、そうした貧困が原因の弊害をなくすために適切なことを考えていくべきなんだ、と当たり前すぎることを活動を通じて再認識することができた。

 

 

 

自分たちの生活を基準とした考え方をやめて、貧困層にとって必要なもの、こと、権利を、今後ボランティアボランティアや支援に携わっていく上で、一番に考えられる人に成長したい。

 

幸せのあり方は、それぞれであり、それを壊さないようにしたいと思う。

 

 

 

ドブ川のスラムについて
ドブ川の上のスラムを訪れた際に、家々や道の構造の危険さに驚いた。フィリピンは特に雨期においてはよく雨が降るし、老朽化による崩壊が心配である。

ウェンディーの家において、実際に質疑応答の様子を見ることができて本当によかった。
 

 

私たちがいたため母親も答えにくかったかもしれないが、質問の形式とか内容、また、それを見ていて考えたことについては今後の、所属団体の活動に活かしたいと思う。

 

 

 

一週間というとても短い間で、また、一度や二度という、訪問先との少ないかかわりの中でたくさんのことを学べてとても充実していた。

 

もちろん、ろうそく作りや春巻き作りなどを体験できたこともよかった。

 

 

だが、それ以上に、子どもたちとの触れ合いや、村やスラム、ゴミ山に行けたことが本当に本当に貴重な経験で、考えさせられることや得るものの多い時間であった。

 

 

 

今となれば、もう少し継続して関わりたい、もっとよく知りたいと愛着もわき、一週間が短すぎたと寂しく思う。

 

フィリピンのボランティアに参加したことによって、今後も海外でボランティアに関わっていきたいと強く考えるようになったし、フィリピンについても一層興味がわいた。
 

 

帰国してから疑問に思ったことを調べ、支援のあり方やフィリピンについても知識を深めたいと思う。また、周囲に学びえたことについて、広めていきたい。

 

2016年8月4日~10日
 
 
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