小学校インターンシップ 体験談

 
智憲 社会人

 

海外でのボランティア活動に関心はあったものの、これまで一度も参加した経験はない。
 
セブに来る直前まで、行くのやめようかとも、正直悩んでいた。
 
お金はそのまま寄付させてもらえば…と考えて。

 

なにが起こっても1週間だから来てみた。

正直不安しかなかった。

子供が大好きという感情がおもいきり放てた1週間になった。

 

 

 

フィリピンの子供たちの笑顔に毎日癒され、日本で抱えていた、重くのしかかった何かを全て忘れて、この1週間の活動に没頭することができた。

 

 

小学校で教えている勉強の難しさなどはよくわからない。

しかし、日本の子供たちと大きく異なる点ははっきり認識できた。

 

 

 
私の小学生時代、学校では先生の言うことは絶対であり、かつ、先生からの指示の下でなければ自ら動くことはなかった。

何か間違えてしかられることを恐れていたんだと思う。

 

 

しかしフィリピンの子供たちは、自ら考え、行動するよう教育されていた。
日々、先生から出される突然のアサインメント(今日言われて、明日まで準備しておくように的なグループワーク)にも自分たちで時間を作り、期日までにそれなりの完成度で仕上げてもってくる力には感心した。

 

 

テストの答え合わせでも、自分が正しいと思ったものは主張して、訂正させる、先生がヘルプを必要としている時には誰ともなく席を立ちサポートする。

 

日本の小学生にも私がこの1週間で見た光景を見せたいと感じた。

 

 

 

今回のこの、小学校でのボランティア経験が私の人生を大きく変える一歩になる気がしている。

来年、彼らが卒業する前にもう一度訪れたいと考えている。

自分の残りの人生、何がやりたいのか、最終確認するために。

 

 

 

最終日に開いてくれたサヨナラパーティー。

 

最後、みんなが泣きながら自分に抱きついてくる状況に、涙が止まらなかった。

 

 

 

帰り道、何人か帰り道が同じ生徒が一緒に歩いて帰りたいと言い、10分程度だが一緒に歩いて帰った。

 

聞くと、いつも歩いて、又はジプニーで通学しているようで、危険がせまった時に、どう対応するのか?

防犯ベルのようなものはあるのか?聞いたところ、そんなものはなく、ボールペン1本だけ握りしめており、それで身を守るように親に言われているとのこと。

 

 

一人で通学することも、教育の一環とのことだった。

 

 

小学校では、普通にレイプ犯罪について先生が生徒に語っている。

家庭に問題を抱える生徒も少なくないと聞く。

 

そんな環境下でも、いつも笑顔で学校生活を送る彼らに強く心うたれた1週間であった。

 

 

また会いたい。そして一生の友人でもありたい。
 
 

2017年8月13日~20日
 

補足
智憲さんはその後、毎年、小学校の卒業式の時期に合わせて、ボランティアに参加しています。
 
 

 
 
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