フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
薫 東京大学 3年
セブ島のボランティアに参加して、自分の中に新しい世界が一つ加わったなと感じました。
自分は日本にいる時「自分には貧困に対する偏見はない」と思いこんでいました。
しかしこちらに来て、自分の中にあったステレオタイプがみるみる崩れていくのが分かりました。
どうして勝手に自分はスラムの子たちの生活が物悲しく哀れなものだと決めつけ、施しにいくようなつもりで日本を旅立ってしまったのだろうか。
そこには先進国に暮らす人が持つと思われる典型的な考え方しか見出しえないではないか、そんなことを考えています。
セブのストリートチルドレンたちの笑顔はとてもステキでした。
最初はもちろん哀れみのこもった眼でみることしかできませんでしたが、日に日に彼らが愛しく感じられ、敬意がわいてきました。
彼らの経済的状況を知れば知るほど、彼らの笑顔・表情・しぐさの全てが輝きを増すように思えたのは、きっと僕だけではないと思います。
しかし一方で、ストリートチルドレンと接すれば接するほど、私と彼らに大きな隔たりを感じ、いっそ彼らへの無関心に逃げてしまいたいと思ったこともまた事実です。
きっとその隔たりはずっと消えないままなのだろうと思います。
この隔たりをどうにかするにはまだまだ経験が足りません。
これからもっと積極的に海外に出て、この隔たりに体当たりすることを誓いつつ、ひとまずは今回この隔たりをまざまざと味わわされたことに感謝したいと思います。
最後になりますが、今回ステキな体験をさせてくれた子供たち、温かい言葉で迎えてくれたフィリピンの方々、同じボランティアに参加した仲間たち、そしてグローリアセブのスタッフに厚い感謝を捧げたいと思います。
ありがとうございました。
2017年8月10日~16日
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