セブでボランティア

スラムの生活を家庭訪問で知る

フィリピン セブでボランティアを体験するなら、ぜひ貧困層の人々が暮らす家庭を訪問したりホームスティを体験してください。

家の広さや設備、周辺の環境を見れば、その驚くような生活ぶりがわかります。
もしもあなたの家に電気や水道がなかったら生活していけるでしょうか。

貧困層の家庭にはトイレもバスルームさえもありません。

でもみんな、貧しくても笑顔で毎日を暮らしています。

水道や電気も通っていないスラム街の家

セブ市内のスラムの多くは川沿いか海沿いに広がっています。

水のある所に貧困層の人は集まってきます。
スラムの人たちは住所を持っていません。
空いている小さな土地に勝手にベニヤ板で家を建てて暮らしているから。
水道や電気も通っていません。
汚水や汚物は川に垂れ流し。

ドアのない入り口を入ればそこは寝室を兼ねた生活スペース、三畳ほどの広さの場所に家族が5~6人で暮らしています。

全員の寝るスペースがない場合はたいてい父親が外で寝ています。
常夏のフィリピンでは外で寝ても風邪をひくことはないんです。

スラムは木造の小さな建物が密集しているため失火をしたら大災害となります。

頻繁に火事が起き多くの人が家を失っています。

また、ほとんどのスラムは低地にありますので、大雨が降ると道には膝まで雨水がたまりすぐに床上浸水します。

行政はこのような状況を改善するためにレンガ造りの家屋をスラムに建て貧困層の家族でも住める環境を整えていますが、スラムの住人は元々家賃などは払っていませんのでちゃんとした家には住むことができません。

このようなスラムですが日本人でも家庭訪問やホームスティ体験をできる家屋はあります。

グローリアセブでは信頼のおける現地の責任者や家族の協力で視察やホームスティを行っています。

ゴミ山は最も劣悪な環境

スラムよりも劣悪な環境がゴミ山です。

ゴミの中に住まいを建てて暮らしていますので 家の壁の横はもうゴミが迫っています。
ゴミの山に竹の柱を立てて、ブルーシートを屋根代わりに暮らしている人々もいます。

ゴミを踏み固めてつくった道は大雨の降った翌日は大変、膝までゴミに埋もれながら家路につかなくてはなりません。

でもスカベンジャーにとってはゴミの中から売れるものをすぐに探すことができる環境が大切ですので、できるだけゴミの近くに家を建てて暮らしています。

ゴミ山は元々居住地域ではないので食堂や雑貨店などのお店はなく、住民は1台のバイクに何人も乗り町まで買い物に出かけて行きます。

ゴミ山でのホームスティ体験は衛生面から難しいのですが、現地の人々の暮らしや住まいを視察することはできます。

大家族で暮らしている郊外の家

セブ市内に住むことができない人は、川沿いや山岳部などの郊外に居住地を求めてやってきます。

市内よりも土地はあるので大き目の家を建て家族や親せきと共同で暮らします。
10人以上が住んでいる家も珍しくないんです。

自然に囲まれた場所は環境は良いのですが生活するにはとても不便。
集落にはお店がなく買い物は遠くまで出かけて行かなければなりません。

また、その場所では仕事がないので収入を得るために毎日2~3時間かけて都市部へ出かけていく人もいます。

住民はどうやって家を見つけるのか

空き地に勝手に家を建てて暮らしている人、
親せきから無料で借りている人、
知り合いの家に住まわせてもらっている人、

また、1か月2,000円ほどの家賃を払って借家暮らしをしている人。
フィリピンには助け合い、分かち合いの文化がありますので、誰かが住むところに困っていたら無料で場所を提供してくれる人がいます。

たとえばセブには墓地に住んでいる貧困層も大勢いるのですが、彼らはそれぞれのお墓の管理人に許可をもらい無料で場所を借り、墓石の周りを壁で囲んでそこに暮らしています。

家庭訪問やホームスティ体験で教えられること

家族と暮らすことを一番の幸せと考えるフィリピン人にとって、たとえスラムでもゴミ山でも家族と一緒であれば不平は言いません。
狭い室内、電気も水もトイレさえもない生活環境でも、家族みんなで明るく幸せそうに暮らしています。

セブでボランティアに参加するなら、貧困層の家庭を訪問したりホームスティを体験してみてください。

家庭訪問やホームスティではフィリピンの人々の本当の暮らしを知り、そして日ごろ自分がどれだけ恵まれた生活をしているのかを改めて感じる機会にもなります。

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