小学校の先生は90%が女性
経済協力開発機構と言う組織が国際教員指導環境調査結果を発表しました。
世界34カ国・地域の中学校の教員らの勤務状況を調査したものですが、日本の中学校の女性教員の割合は39%と最も低くかったそうです。
アジアではマレーシアが70%、
韓国が68%と高い数字でした。
皆さんが通っていた中学でも男性教員の方が多かったですか?
出費が嵩む教員の仕事
フィリピンには中学校はなく小学校を卒業したら次は高校になるためこの調査には参加をしていませんが、小学校の例で言うと教員の約90%は女性。
もしかしたら世界で一番女性教員率が高いのはフィリピンかもしれません。
小学校の先生の平均月収は約7万円、初任給は約5万円と言われています。
フィリピンは日本に比べて物価が1/2~1/3ですので一人で生活する分には十分な給料ですが、教員のような定職についている人は自分の収入で家族や親せきも養っていますのでこの月収では十分とは言えません。
また、学校の予算が少なく授業で使用する消耗品や備品、例えばコピー用紙、ノート、筆記具からプリンターのインクまで、先生は自腹で購入しなければなりません。
収入はあっても支出も多い。
そのため英語教師などのアルバイトで生計を立てている先生も。
主婦としての苦悩
先生の年代別構成を見ると30代が一番多く全体の約40%
20代、40代を続きます。
早婚のフィリピンでは先生は子どもを抱え家族の面倒を見る立場でもありますが小学校の勤務は朝7時から夕方6時まで。
補習や学校行事で土曜日に登校する場合も。
仕事が終わると買い物をして帰宅し、家族の食事を用意したり子どもの世話をしたり。
家事と子育て、そして教員としての仕事を同時にこなす先生は激務で体調を崩す教師も少なくありません。
社会の貧困からくる悩み
フィリピンの小学校には給食制度がありません。
子供たちは母親が作ったお弁当を持参するか、昼休みに一度家に帰り昼食を摂るのですが、貧困家庭の子供は食べるものがなく昼休みは友達が食べている様子を眺めているだけ。
そんな生徒に先生は食事を買い与えます。
「出来ることなら自分が食事を摂れない子供たちの分の食べ物を持ってきてあげたいけど、経済的にそこまでの余裕がない。」と、先生は話します。
フィリピンの小学校の先生は社会の貧困からくる悩みをたくさん抱えています。
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