美海 西南学院大学3年生
私は今回、このフィリピンのボランティアに参加するという決意には不安も強くありました。
一人で海外に行くという行動も、誰一人と知らない人と生活する未来も見えず、不安でいっぱいだったのが正直な感想でした。
しかし、自分が思ってた不安は一緒に生活をするボランティア仲間と会って話して、いつの間にかなくなっていました。
一番初めの自己紹介ではみんなのそれぞれに、このボランティアに対する思いや目的を聞いて、同じ思いを持っている人もいれば違う観点からの思いもあり色々な思いを知ることができよかったです。
また、活動後の反省会もみんなの抱いている意見を聞いて学ぶこともたくさんあり良い時間でした。
そして、実際にフィリピンのスラムに足を運んで子供たちと触れ合いアクティビティをする時間は非常に刺激的なものになりました。
初めて会う私たちに対して、すぐかけ寄ってきてくれて、笑顔で手を振ってくれたり、手をつないできてくれたりとフレンドリーで嬉しい気持ちになりました。
また私の靴が汚れていたら一緒になって躊躇なく洗ってくれることがあったり、座ろうとした所を手ではらってくれたりと、小さい子供たちの優しさを感じ、温い気持ちにも何回もなりました。
英語ができなくても、表情や身振りで伝えようとしている意志でコミュニケーションはとることができるということが分かった一週間でもありました。
川の上で暮らしている人たち、山の上で暮らしている人たち、ゴミ山で暮らしている人たち。
色々なスラム地域に行って、全てに共通していることは、自分たちの暮らしを受け入れ幸せに生活していることでした。
私はセブに来る前、メディアから受ける先入観から、かわいそうな子供たちが多く、心も醜くなっているものだと思っていました。
しかし、その考え方は大きく間違っていて、子供たちはとても広い心の持ち主で今、目の前の生活を一生懸命生きている姿がみられました。
したがって、裕福な家に生まれたから幸せという考え方が覆されました。
しかし、このスラム地域での教育面や食料、水などの問題を改めて解決されるべきものだとも思いました。
今すぐに解決できる簡単な問題では決してないのですが、この現状をもっとより多くの人々に知ってもらう必要があると思いました。
この活動は、私たちボランティア側が与えるものよりも子供たちの優しさや学ぶという点で与えられる方が多いものでした。
日本に帰って、私達にできることは元気な子供たちの姿やスラムの現状を伝えること。
そして、辛いことやめんどくさいことなど、人生においていやなことがあっても、強くたくましく生きている子供たちを思い出して、ちっぽけなことだと思い、また日々頑張っていきたいです。
2023年9月
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