しほ 千葉大学 3年
グローリアセブのボランティアに参加したことで、これまで見ることや話に聞くことしかなかった貧困・スラムの実態を知ることができた。
元々貧困地域の支援に興味を持っていたことから本ボランティアの参加を決め、実際に関わってみることで、何に困っているのか、どんな助けが必要かを考えようと臨んだ。
まず交流してみて人々の印象は“陽気”。
誰にでも気さくに話しかけフレンドリーだった。
子どもたちもとても明るくて、アクティビティを通してエネルギーをもらうことができた。
フィリピンの方々の明るく、物おじしない人柄は非常に素敵で見習いたいなと思った。
そしてこどもたちの笑顔がずっと続いてほしいと思った。
プログラムには様々な所にあるスラムを観察することができ、墓地や水上、ゴミ山など、普通では家があるとは思えないような場所に生きる人々がいることを知った。
衛生的な面はあまり良くないと想像した通りだったが、台風や洪水の被害を強く受ける危険な場所でもあった。
しかし、私のイメージではもっと暗く、危ない所だと思っていたが、隣人同士の仲も良く、活気があったことも新たな発見だった。
また自分の見方が変ったことには、彼らがとても家族を大切にしているということである。
初めは、大人にとって子どもは労働力でしかないのかと思っていたが、幸せを感じることや生きがいに“家族”にまつわることをみんな挙げていたことが印象的だった。
どの子どもと話しても望むことは勉強して働き、早く親を助けたいと言っていて、子どもながら感心したと同時に子どもながらに家計を心配する様子は辛くもあった。
私は勉強をして親に育ててもらってそれが当たり前だったが、どれだけ恵まれていて有難いことなのが改めて気づかされた。
そして、医療に関して興味を抱いて質問をいくつかした際には、あまり病気にかかることはないと言っていたり、スラムには無料で診察・薬の提供をしてくれるクリニックがあったり、お産の際にも無料で公共の病院を利用できると聞き、意外にも困っている様子ではなかった。
しかし、この無料で医療が提供されているということは何らかの支援があることで成り立っていたり、大きな病気を治療することは難しいだろうと思った。
さらに、大人の一番欲しいものに“健康”が挙げられていたり、両親が亡くなっている子どもがいるように公衆衛生や予防の意識や知識を広げていけたらいいなと思った。
最後に、旅行したり好きなものを食べたり勉強したりできることへの感動が薄れていると子どもたちの話を聞いて気づかされた。
自分の望む生活に感謝することを忘れないようにいようと思った。
またこれから自分なりに支援を実行し、子どもたちが元気に大人になり望む生活ができること願いサポートしたい。
2024年9月
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