菜々美 梅光学院大学3年

私は今回、海外の小学校の制度や教育について知りたいと思い小学校のインターンに参加しました。

大学では教育学を専攻していて、今は児童クラブでアルバイトをしているので、その経験を活かしたいという気持ちと同時に不安もありました。

慣れない地での慣れない生活や言語、子どもたちとどのようにコミュニケーションを取ったら良いかも分からず、初日の私はとても緊張していました。

初日の月曜日、学校が始まり時間割や校則など何も分からない私は子どもたちに付いていくことに必死でした。

そんな私に子どもたちは優しく手を引いてくれて、朝礼や移動教室に連れて行ってくれました。

毎時間、どのような授業なのか教えてくれたり、私の椅子と机を持ってきてくれたりと、とても親切でした。

みんなの優しさとフレンドリーさで、私の不安や緊張は初日でなくなりました。

私から子どもたちに話しかけて、コミュニケーションを取ろうとするより、子どもたちから日本の事や私の事に対しての質問が多く、とても話していて楽しかったです。

私は英語があまり得意ではなく、何度も聞き直したりゆっくり話してもらったりすることが多かったのですが、子どもたちは優しく向き合ってくれました。

また、私の話す英語に真剣に向き合ってくれて嬉しかったです。

英語を話すことを恐れていた私ですが、子どもたちとのコミュニケーションが楽しく、英語の苦手意識も消えていました。

日本と比較してみると、文房具の充実度や学習環境などはまだまだ満足していないように感じました。

ノートや机は小さく、教科書の紙は薄く、机はクーラーが無い為とても蒸し暑い状態でした。

そのような環境の中で一生懸命に勉強する姿は、日本で生まれ育った私にはきっと真似できない姿でした。

日本がどれだけ恵まれた環境なのか、またセブ島の発展国との差を感じました。

今の私がセブ島の子に何かしてあげることはとても難しいです。

今回の小学校インターンでは私が子どもたちになにかを与えるよりも、子どもたちから与えられるものの方が多かったです。

セブ島の小学校で過ごした5日間は私の人生のなかでとっても充実した日々でした。

私は将来、日本で小学校の先生をしたいと考えています。

この経験を活かし、世界の子ども達の現状なども伝えることが出来る先生になりたいです。

2023年9月

海外の教育スタイルを学ぶ、フィリピン小学校インターンシップ