大学生にできる発展途上国へのボランティア

発展途上国へのボランティアに目を向ける大学生

発展途上国を支援するボランティア活動に興味を持っている大学生がとても増えています。
 

ここでは発展途上国で求められている支援と、大学生ができる海外ボランティア協力について説明していきます。
 
 

・発展途上国の定義
・日本が行っている発展途上国への支援
・発展途上国が抱える問題
・大学生ができる発展途上国へのボランティア活動
 
について。
 
 
 
本題に入る前に、テレビや大学の講義で発展途上国の情報を知り、ボランティアに興味を持った大学生の考えをいくつか紹介します。
 
 
・大学の授業で東南アジアやアフリカの発展途上国の現状を知り、深く興味を持つようになった。
 
・発展途上国の様子をテレビで観て、自分も国際協力に関わってみたいと思った。
 
・観光で海外に行ったとき現地の貧困の様子を目のあたりにして、大学で海外ボランティアサークルを立ち上げ、発展途上国の貧困を研究したい。
 
・将来国際協力の仕事に就きたい。
 
 
でも、実際どこから手を付けて良いのかわからない状況。
 
発展途上国への支援は、まず現地のことを知ることから始まります。
そして、自分にできるボランティアを考え実行してみる。
 
最初から上手くいかなくてもいいのです。
ボランティアとは改善しながら継続することに意味がある。
それは、大学生にとって大きな学びとなるでしょう。
 
 
この記事は国際協力ボランティアに興味がある大学生にとってヒントになると思います。
 

大学生の国際協力

そもそも発展途上国とは

大学生がイメージする発展途上国は、経済や開発の水準が世界標準より遅れている貧しい国。
 
こんな感じでしょうか。
 
 
 
発展途上国とは、日本も加盟している国際機関が経済成長の途上にある国として指定した143の国と地域を指しています。
 
 
世界の国は約200ですので、なんと世界の75%の国が発展途上国と言う計算。
 
中にはGDP世界2位の中国など、なんで? と思う国も含まれています。
 
 
発展途上国と聞くと飢餓や貧困で国民全員が苦しんでいる、
と思うかもしれませんがそんなことはありません。
 
 
脆弱な政府の統治力
教育制度の不備
劣悪な公衆衛生
インフラ整備の遅れ
宗教問題
 
 
このような国内状況も発展途上国と認定される理由です。
 
すべての発展途上国のすべての国民が明日をも知れない過酷な生活を強いられている、とは考えないでください。

政府開発援助と民間NGOの役割

ODAと言う言葉を耳にしたことがあると思います。
 
Official Development Assistanceの略称で、日本政府がJICAを通してお金や技術を発展途上国に提供している国際協力。
 

それは主に道路やトンネル、湾岸などインフラ整備。
 
 
 
東南アジアの発展途上国に行くと、あの橋もこの道路もみんな日本のODAで建設された、という話を現地の人から聞きます。
 
政府開発援助でつくられたインフラには日本の国旗が埋め込まれていたり、日本語でありがとうと書かれていますのですぐに目につく。
 
 
この国際協力のおかげで発展途上国の人々は日本に好意的で親日。
大学生のボランティア活動にも好影響をもたらしています。
 
 
 
もうひとつ見逃せないのが発展途上国で平和や人権、環境、そして女性支援などを行っている民間のNGOやNPOの国際協力。
 
NGOやNPOは現地の人と触れ合いながら海外で汗を流しています。
各ボランティア団体の活動資金は助成金や寄付金で賄われています。
 
 
将来、JICAやNGO団体に所属し国際支援活動にかかわりたいと考えている大学生も多いのでは。
 
発展途上国のスラム

発展途上国で求められているボランティア支援

ここからは東南アジアの発展途上国 フィリピンの貧困層を例に現地の状況を説明します。
 
 
東南アジアではフィリピンをはじめベトナム、ミャンマー、カンボジアなど7か国が発展途上国に指定されていますが、どの国も状況に大きな差はないと思います。
 
国際支援を考えている大学生は参考にしてください。
 
 
 
毎日の食事や生活に困っている途上国の貧困層は、まず人として生きていくための要件が整っていません。
 
 
衣食住と書きましたが貧困にとって大切な順番は食住衣。
 
 
食事は生きていくために最も大切な行為です。
ただ食べるものがあればいいと言う訳ではなく、特に子どもは栄養を摂ることが大切。
 
途上国の貧困層はお腹を満たすため炭水化物ばかり摂り、栄養のあるおかずまで十分に用意できません。
5センチほどの干魚や鶏肉をおかずにごはんを食べています。
 
 

栄養がなく炭水化物ばかり摂る貧困層の多くは糖尿病にかかり、また障害を持って生まれてくる子どももます。

路上での生活を余儀なくされる貧困層

住まいがあったとしてもスラムに作られたベニヤ板とトタン屋根でできた簡素な建物。
不衛生でプライベートもなし。
 
 
路上やビルの軒下で家族ともども暮らしている人たちもいます。
もちろん電気や水道はありません。
 
貧困層は許可を得てその場所に暮らしているわけではないので、いつ追い出されるかわからない。
彼らにとって一番の不安材料です。

発展途上国で起きている深刻な健康問題

着るものは食事と住まいに次ぐ3番目の事項。
 
服は親せき同士で使いまわしをしたり古着屋から安く購入しています。
貧困層が着るものに無頓着な実情は履物を見ればわかります。
 
半数の子どもは裸足。
 
 
 
食事、住まい、衣服の次に来るのが教育と健康ですが、貧困層にとってそれらにまでお金は回りません。
 
 

不衛生な生活を強いられている貧困暮らしにとって健康衛生は重要ですが、健康衛生に関する知識がなく栄養も摂れないために病気に掛かる子どもがとても多く、また薬を買うお金がありません。

 
 
スラムの子どもは空腹のため腐った食品や不衛生な食べ物を口にすることが多く、それが原因で死亡にまで至ります。

 

途上国の平均寿命が短い理由は子どもの死亡率が高いため
 
 
また、裕福層と貧困層では寿命が10歳違うと言う調査結果もあります。

 
 
 
日本を含む海外の医療団体やNGOも貧困層の健康問題に着目し、治療や薬の支援を行っていますが残念ながら一過性の支援が多く解決にはつながっていません。
 
 
看護や衛生、医療を学ぶ大学生にとってはこの分野は重要な国際協力になるでしょう。

 

発展途上国のスラム

大学生ができる発展途上国へのボランティア協力

発展途上国の人たちが求めていること
あまり求められていないこと。
 
そして、
自分がやってみたい活動
できない活動
 
まず、この4つを整理して考えてください。
 
 
現地で求められていて、それが自分がやってみたい支援と合致しているなら一番いいですね。
すぐに行動してください!
 
 
自分はやってみたいけど、現地ではあまり求められていない支援。
実はこれが意外と多いのです。
 
 
例えば、一過性のイベント的な支援は盛り上がりますが、何も残らない。
地味でも現地の人たちの生活に密着した支援と継続性が求められます。
 
 
 
発展途上国の貧困層が求めていて、大学生でもチャレンジできる支援活動を紹介します。
 
 
・学用品や生活用品などの物品寄付
・継続的な収入を得ることのできる事業開発
・貧困を根本から解決する教育支援
 
 
教育を受けたくても学校に通えない子どもたちの理由は文房具や制服が用意できないから。
貧しい家庭では食事が最優先で、教育費に回すお金はありません。
 
公立学校の授業料は無償ですが、学ぶために必要な学用品が買えないのです。
 
 
あなたの身の回りにある文房具やお友だちに声をかけ文具や古着を集め、発展途上国の子どもたちに送ってください。
 
 
鉛筆や消しゴム、クレヨン、マジックの筆記具からノートなど、使いかけでもでもかまいません。
文具を受け取った子どもたちは勉強をする意欲が沸きます。
 
 
発展途上国では紙はとっても貴重品。
何も書かれていない白い紙を持っている子どもは稀で、ノートやメモ帳は誰もが持てるものではありません。
 
途上国の学校は教科書も使いまわし、学年が終われば次の世代に教科書を渡します。
 
もちろん鉛筆やボールペンなどの文具も貴重品。
 
 
 
古着の寄付
大学生の場合だと子ども用の服は持っていないので、例えば近隣の幼稚園や保育園と協力して古着を集めてみてはどうでしょう。
 
 

東南アジアの発展途上国は常夏ですので必要な服は夏物。
赤ちゃん用から15歳ぐらいまでの衣服の需要が高いです。
 

裸足で歩いている子も珍しくないので、靴も貴重。
 
 
送り先は発展途上国で国際協力活動をしている日本のNGOがベター。
ホームページなどで探し問い合わせてみてください。
送付手段は郵便局の国際郵便を利用します。
 
 
フィリピンの子どもたちを支援しているボランティア団体 グローリアセブでも受け付けていますのでお問い合わせください。
 
フィリピンの子ども

収入を得る事業開発協力

貧困層に仕事を提供し継続的な収入に結び付けてもらう活動、海外ではライブリフッドと呼ばれています。
 
 
例えば貧困の母親にフェアトレード商品の作り方を教え日本で販売し、売上げを還元する。
商品は学園祭やネットを利用して販売するのも良いでしょう。
 
アクセサリーやリサイクルバッグなどは比較的誰にでも作れるフェアトレード商品です。
製造の管理、材料の調達、発送業務などは現地に責任者を置き任せます。
 
 
 
貧困層は日銭、つまり一過性の収入を考えがちですが継続的な収入の方が大切。
フェアトレードやビジネスに興味のある大学生はチャレンジしてみてはどうでしょう。

 

フィリピンの母親

発展途上国で求められている教育ボランティア

子どもは誰もが無限の可能性を持って生まれてくるはずですが、生まれた国によってその可能性の範囲は異なります。
 
日本などの先進国の子どもは自分が頑張れば夢や希望が叶えられます。
でも、発展途上国に生まれた子どもは頑張っても将来の可能性は限られる。
 
 

勉強をしたくても周りに教えてくれる人がいません。
紙も鉛筆もありません。
お金が無ければ学校に通えません。

 

 

実は子どもは遊ぶのと同じぐらい勉強して何かを知ることが好きなんです。
でも貧困国の子どもはそれが叶わず、大人になっても貧困から抜け出せません。
 
 
 
貧困が理由で勉強できない子どもへ、教育を提供するのも大切な国際協力ボランティア。
教育と言っても英語や算数を本格的に教えるのではなく情操教育にかかわる協力。
 
 
日本の歌や日本語を教えたり、工作やお絵描きを子どもたちと一緒にしたり、遊んであげるだけでも子どもの情操を育む立派な教育支援になります。
 
 

途上国の貧困の子どもたちは世界が狭く知識を得る機会が少ない。
子どもたちは色々な知識を得たいと思っています。
 
外国人と触れ合うことで刺激を受け、平凡な毎日の生活ではわからなかった新しい世界を知り希望が持てるようになります。
 
大学生ボランティア

発展途上国の現状を知ろう

大学生が出来る国際協力はインフラ整備など他にもありますが、まずは途上国の現状を知ることから。
 
あなたに1週間の時間があれば、実際に途上国での海外ボランティアに参加し、貧困の現実を肌で感じてください。
 
ネットや大学の講義だけでは事実はわかりません。
 
個人旅行やパッケージツアーでは途上国の現実は見れませんし貧困層とも触れ合えません。
 
現地で活動するボランティア団体が募集しているプログラムに参加するのが良いでしょう。
 
 
グローリアセブが募集している大学生のための短期海外ボランティアもそのひとつ。
 
 

発展途上国の現状を自分の目で確かめれば、自分がやってみたい、そしてできる国際協力ボランティアがきっと見つかるはずです。
 
 
社会人になったら自由な時間は限られる。
やりたいことができるのは大学生のうちです。
 
 

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