インターンシップは、これから就職活動を始める大学生にとってメリットの大きな就業体験です。
そして、インターンシップ先は国内だけにとどまらず、多様性の時代に備えて、海外でインターンシップ体験を希望する学生も少なくありません。
この記事では、大学生にとってのインターンシップの意義と、海外でのインターンシッププログラムについて説明しますので、将来、海外で活躍したい、国際協力の仕事に就きたいと考えている学生は参考にしてください。
海外インターンシップのメリット
越境学習とも呼ばれる海外でのインターンシップは、普段、自分が身を置いている社会から離れ、異国の文化と触れ合いながら就労経験をすることで、職業体験だけではなく、グローバルな思考や語学力が養われるメリットがあります。
海外インターンシップでは、語学学習が目的の海外留学や、リモートワークのワーケーションとは異なり、異国の人たちと交流しながら、経験やスキルを身に着けられます。
慌ただしい日常から離れられることも、メリットのひとつですね。
一方、海外インターンシップのデメリットは費用と、ある程度の日数の確保です。
航空券などの渡航費用と現地での生活費はインターン生の負担になります。
また、短期の海外インターンシップでも最短で1週間ですので、その時間を確保する必要があります。
海外と日本 インターンシップの違い
海外と日本では、インターンシップの意義や目的が異なります。
日本におけるインターンシップは、会社見学や社員との座談会など、1日〜3日程度の短期プログラムと、大学の夏休みや春休みに合わせて、グループワークなど実践的な活動を体験する1〜2週間のインターンシッププログラムの二種類がメインです。
企業を訪問し、職場を見学することでイメージが掴みやすくなるというメリットがある半面、企業側が応募者のために企業をPRしたり、大学生の囲い込みをする機会として活用されているのが現実。
日本のインターンシップ制度では、社会人になってからの実践的なスキルを身に着けることはできません。
短期のインターンシップは、就活の強みにもならないんです。
一方、海外では学生の就労体験のことをインターンシップとは言わず、OJT(On the Job Training)と呼んでいます。
海外では、インターンシップは会社の見学会や説明会ではなく、実践的な仕事に携わることで業務の知識を身につけることが目的となっているんです。
よって、大学生のインターンシップは3〜4か月間の長期が一般的。
大学3年生になると、大学のカリキュラムにインターンシップが含まれていて、ほぼすべての学生が、職場で実践的な仕事に従事し、社会人としてのビジネススキルを身につけます。
海外のインターンでは、接客や事務処理など、学生も正社員と大差のない仕事を任されるんです。
インターンシップ先の業種や職種は学生が自由に選ぶことができますが、特に教育期間やIT企業でのインターン経験は、就活での強みになります。
また、国際協力に関係する企業や組織で働きたいと考えている学生には、NGOや教会で支援活動に従事するインターンシップも人気があります。
海外インターンシップの種類
日本の大学生が海外でできるインターンシップの業種と職種について説明します。
観光関連企業での接客業
フィリピンの場合ですと、ホテルや旅行会社などの観光業では、日本人のインターン生を受け入れている企業が多くあります。
その理由は、日本人観光客への対応です。
セブ島などの観光地には、日本人観光客がたくさんやってきますが、日本人で英語が堪能な人はごく少数。
スタッフが英語で説明しても通じないんです。
そんな時、日本人のインターンスタッフがいれば、お客様とのコミュニケーションが円滑になります。
インターンに応募するにあたって、特別な資格は必要ありませんし、無給のインターンシップでしたら就労ビザも不要です。
但し、スタッフとの会話は英語ですので、ある程度の語学力は求められます。
語学学校での留学生のサポート
英語が公用語のフィリピンでは、日本人や韓国人を対象とした語学学校が50校以上あり、ほぼすべての語学学校で、インターン生を募集しています。
語学学校でのインターン業務は、留学生のサポートや先生のスケジュール管理がメインですが、1日2〜3時間の英会話授業を無料で受講できるといったメリットもあります。
語学学校のインターンシップには参加を希望する大学生が多いため、書類選考やオンライン面接などの、採用試験が行われるのが一般的です。
販売会社でのセールス活動
日本に在住している見込み客に電話をして、商品やサービスのプロモーションを行う業務です。
インターン生の場合は、商品の説明を行った上で、資料の送付やセールスマンの訪問の同意を取り付けるのが主な仕事。
会社から渡された見込み客リストを基に、一日中、電話をかけまくります。
半数以上は、話も聞かれずに電話を切られてしまいますのでタフな精神力が必要ですが、電話の相手は日本人ですので、英語力は問われないと言ったメリットもあります。
教育機関
海外では、教員資格を持っていなくても小学校や幼稚園でのインターンシップが可能です。
小学校では授業を受け持ったり、教師の仕事を手伝ったり、日本では不可能な教員体験ができるんです。
インターンシップを通して、海外と日本の教育の違い、そして子どもたちの考え方も学べますので、将来、教職に就きたいと考えている大学生には、教育機関でのインターンシップはおすすめです。
グローリアセブでは、フィリピンの公立小学校と幼稚園でのインターンシップを受け入れていますので、興味のある方は資料を請求してください。
ボランティア団体
国際協力機構(JICA)や国連の機関で働きたいと考えている大学生なら、発展途上国で活動しているNGOのインターンシップに参加してみてはいかがでしょうか。
現地に行き、実際に支援活動に携わることで、インターネットや座学で得た知識の何十倍もの実践的な学びが得られます。
たとえ短期のインターンシップでも、NGOやボランティア団体で得た経験は、就活にも役立つことでしょう。
グローリアセブでは、大学の夏休みと春休みに、フィリピンで無料インターンシップを受け入れています。
セブ島のスラム街やゴミ山で、子どもたちの支援活動を行うインターンは、あなたにかけがえのない時間をもたらしてくれるでしょう。
海外インターンシップの応募方法
海外でのインターンシップは、現地に行ってから仕事先を探すワーキングホリデーとは異なり、日本を出発する前に、インターン期間や就労内容、福利厚生などの条件が決まっています。
応募方法は、現地の企業やNGOに直接申し込む、エージェントの海外インターンプログラムに応募する、そして、大学で募集している海外インターンシッププログラムに申し込むの3種類。
海外の企業に直接メールをしてインターンに応募することもできますが、その場合、英語力とインターン先からのメッセージを理解する能力が求められます。
エージェントの場合は、現地企業とのやり取りは代行してくれますが、その分、紹介手数料がかかります。
格安で安全に海外インターンシップに参加したい方でしたら、現地で活動している日系のNGOや企業に直接コンタクトを取るか、大学で募集しているプログラムに応募するのが良いでしょう。
フィリピンで活動している日系ボランティア団体 グローリアセブでは、国際協力や教育に興味のある大学生のために、夏休みや春休みを利用して参加できる短期のインターンシッププログラムを用意していますので、興味のある学生はお問い合わせください。