フィリピンの義務教育は幼稚園から
フィリピンの義務教育は幼稚園が1年
小学校 6年
そして高校が6年。
親は子どもを幼稚園に通わせる義務があります。
幼稚園に上がる前の子どもの幼児教育施設として保育園、デイケアセンターと呼ばれる施設も。
4~5歳児が通園しています。
保育園は役所が運営しているため費用はほぼ無料。
制服や学用品を購入する費用を除けば一か月150円ほどの安価で通園可能。
また、保育園は役場に併設されていたり過疎地にもあり家から近く気軽に通うことができますので、生活環境にかかわらず保育園へ通う子どもは大勢います。
しかし、保育園を卒園しても幼稚園には行かない子が。
ここで子どもの将来が決まってしまいます。
幼稚園に通えない理由
幼稚園への通園率は保育園と比較して下がります。
その理由はふたつ。
幼稚園は数が少なく家から1時間の距離、と言うのも稀ではありません。
先生の数や国の少ない教育予算の理由で幼稚園数は子どもの数を受け入れ切れていません。
まだ6歳児。
ひとりで通園させることばできず、バイクタクシーを利用するか父親がバイクで往復送迎する必要があり、それができない家庭では子どもを幼稚園に通わせません。
また、公立の幼稚園は授業料は無料ですがユニフォーム、体操着、スクールバッグ、そして文具代にお金が掛かりその費用は年間で約12,000円。
それでたけなく通学費やおやつ代も必要で貧困家庭にとっては重い負担に。
幼稚園を卒園していない子が義務教育を受けるためには
幼稚園を卒園していない子は小学校に入学できません。
貧しい家庭の子は幼稚園にも通えない、通っても途中でドロップアウトしてしまう。
その時点で将来が閉ざされてしまいます。
政府もそれは望んでいませんので復学制度で支援しています。
もしドロップアウトしてもいつでも復学できる。
但し年齢に関係なく幼稚園からのスタート。
例えば10歳の子どもでも幼稚園を卒園していなければ6歳児にまじり幼稚園で教育を受け、卒園したら小学校へ入学。
フィリピンの小学校では年齢と学年が合っていない生徒もたくさんいます。
教育は子どもの権利
貧しい子どもが多いフィリピンでは民間団体やNGOも教育支援をしています。
フィリピンのボランティア団体 グローリアセブでは、家が貧しかったり両親がいなくて幼稚園に通えない子どもを対象に、ABCなどの基礎英語や算数を教えるフリースクールを開校しています。
フリースクールに通う子どもたちは幼稚園には行っていないので、6月の新学期に合わせ、子どもが幼稚園へ通えるよう学校と交渉したり文具などの提供しています。
中には9歳の子どももいますがフィリピンのルールですべて幼稚園から。
でも、子供たちの将来のためには、ここでの2~3歳のロスは大したことはありません。
ほとんどの国で義務教育期間が法律で定められています。
日本は9年間。
フィリピンは幼稚園から高校までが義務なので13年間。
日本より4年も長いですが、幼稚園にも通えない子どもが大勢いることは皮肉な現実。
教育は義務と同時に子どもの権利です。
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