フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

ひより 相模女子大学
 
実際にセブに来て、貧困地域に行くまではなんとなく子どもたちは明るいんだろうなと思っていたけど、それよりも暗くて独りでいたり、一生懸命働いている子が多いのかなというイメージでした。
 
服もボロボロで髪もボサボサっていうイメージでした。
 
 
 
参加のきっかけは、英語の授業(大学)でたくさん海外に行って色々なことを経験した方が良い、日本のボランティアに参加するくらいなら海外に行けと言われたことで海外のボランティアに参加しようと思うようになりました。
 
その中でも東南アジアは比較的に物価が安くていいと思うと言われ東南アジアに絞りました。
 
 
セブは海が綺麗でリゾート地という印象しかなくてその場所に本当にスラムやスモーキーマウンテンがあるのかと驚き、体験したいと思い参加しました。
 
 
 
セブに来て初めての活動で、まずは道のボコボコさや坂道が急なことに驚きました。
日本では道が整備されているのが普通で、でもセブではそうじゃないことを知りました。
 
山岳部の地域ではすぐに子どもたちが話しかけて名前を聞いてくれて嬉しかったです。
 
先生やスタッフが前で話している時に子どもたちもワーワー喋っていて、でも合図で静かになったりちゃんとお祈りもしていてそういうところはキッチリしていると思いました。
 
 
大きいリーダーみたいな子の言うこともちゃんと聞くし、姉弟じゃなくても怒ったり面倒をみたりしていて小さいのにしっかりしてると思いました。
 

折り紙でハートを作ったときも「次は?」と積極的に聞いてくれて、ハートの折り方も覚えてくれました。
 
 

私は英語が得意ではなくて、上手に言いたいことを伝えられなくても一生懸命理解しようとしてくれて、話すときも簡単な言葉を選んで話してくれて小さいのになんて親切なんだろうと思いました。
 
 
 
次に海辺に行ってゴミの多さに衝撃を受けました。
 
山岳部でもありましたが想像以上にビニール袋を色々なことに使っていました。
でもそのビニール袋をその辺に捨てたり、ゴミをその辺に捨てたりする文化だからしょうがないのかもしれないけれど、ゴミをちゃんと捨てたらもっと良い環境になると思いました。
 
 
全体的に思っていたよりも子どもたちは明るくて服は少し破れてたりしたけど、すごい生活に困っているという感じはしなかったです。
 
 
大きい道を少し入るだけで貧困地域になってこんなに近いところでも差があるんだなと思いました。
斉藤さんが言っていたように山岳部より海辺の方が仕事があるように見えたし、家もしっかりしていたなと思いました。
 
 
 

3日目の活動では子どもたちは年齢や家族に関係なく仲が良いことがわかりました。
 
小さい子は無邪気に遊んでいたけれど、その中でも大きい子はみんなを見守る感じでした。
 
 
自分よりも小さい子なのに夢が明確で助け合っていて、自分がどれだけ甘えて生きているのかを痛感しました。
 
 
 
青空教室の前にストリートチルドレンの子たちと会って、観光目的でセブに来てあんなに話しかけられたら怖いと思うけれど今回はあの子たちは怖くなくて優しいということを知れました。
 
一緒に歩いている時に私が知らない人に物ごいをされると、ストリートチルドレンの子がビサヤ語で断り方を教えてくれたり他にもビサヤ語を教えてくれました。
 
 
青空教室でも熱心に教えてくれて、全然覚えられないのが申し訳なかったです。
 
バレンタインのメッセージも日本だと照れ臭くて書けないけど、セブの子はスラスラ書いていてさすがだなと思いました。
 
 
 
次に行ったところではひたすら遊ぶという感じで英語が通じなくて子どもたちの元気さに驚きました。
何にもなくても楽しめるのに、日本はあれだけの選択肢があっても楽しくなさそうでなんて日本人は贅沢なんだろうと思いました。
 
 
 
4日目の家庭訪問では学校の成績の良さに驚きました。
 
将来の夢の人の為に何かしたいという気持ちから先生になりたいと言っていって、自分の欲を叶えるだけの日本人とは違って小さいのに偉いと思いました。
 
 
家があった周辺は臭いがきつくて犬も猫も鳥もたくさんいて、私は受け入れられませんでした。
そこにいる人たちにとってはそれが当たり前で幸せそうに暮らしていて考えさせられました。
 
 
 
次に行ったゴミ山ではどこに家があるのか分からなかったけど、とても簡易的な建物でハエもたくさんいて見ていて辛かったです。
 
英語も通じなかったけど遊びに誘ってくれて、サンダルが汚れたらふいてくれて優しさを一番感じました。
 
 
ガラスの山があったところではご飯を配った時に大きい子は自分を後回しにして小さい子に渡しているのをみて、自分のことばかり考えている自分がなさけなく思えました。
 
 
 
活動最終日に訪問した小学校では英語も通じて、遊ぶというよりは会話を楽しめました。
 
服装もしっかりしていてオシャレな靴を履いている子が多かったです。
 
夢を聞いても明確なものはあまり聞けず、貧困の子のほうが助けたい気持ちが強くて明確な夢を持っているのかなと思いました。
みんな勉強が好きと言っていって素晴らしいと思いました。
 
 
 
全体の感想としてはフィリピンの人たちの優しさと日本より贅沢はできていないけど、日本よりも幸せそうで笑顔で溢れていて素敵な国だなと思いました。
 
配給のご飯は栄養が偏ってそうだなと思いました。
でも肥満の人はあまりいなくて不思議でした。
 
 
日本では当たり前のことがセブでは当たり前じゃなくて、自分の生活や考え方を見直す良い経験になりました。
 
セブの建物は工夫して建てられている印象でした。
 
 
フリーの日にリゾート地に行ったけど、ゴミとか全然ないし格差はどうにかならないのかなと思いました。
 
 
 
一週間で感じたことが多すぎて上手く整理できないけど、この経験を忘れずに活かせるような生活を送ります。
 
自分の今ある環境に感謝して、少しでも人の助けになることを積極的にやってみようと思います。
 
 
 
このボランティアに参加して色んなことを経験しましたが、
それと同時に素敵なボランティアメンバーに出会えて良かったです。
 
 
個性が強くてしっかり自分の意見があって聞いていて勉強になるし、自分の考えの幼さや積極性のなさを感じました。
みんながいなかったらこんなに楽しめなかったし良いメンバーでした。
 
 
 

2019年2月14日~20日
 
 

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