フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
真緒 筑波大学 2年
今回私がフィリビン セブのボランティアに参加したのは、途上国の現実を体験したいと思ったからです。
私は大学では国際開発学を専攻し、サークルにも飢餓や貧困問題に取り組む学生団体に所属して、途上国の問題について知識はある程度身についていますが、実際に途上国に行ったことはなく、一度はこの目で現状を見てみたいと思っていました。
友達にはインドでボランティアをしたことがある人がいて、その人の話を聞いたり、写真を見せてもらったりして、私もこういう体験をしたいと思い、参加を決めました。
ボランティアに参加するまでは、「スラムに住んでいる人たちは、毎日食べるものもやっとで、辛い思いをしているんだろうな」と思っていました。
なので、住民に聞きたい質問としては、「日常生活で一番困っていることは?」など、彼らが苦労しているものを前提としたものしか考えませんでした。
しかし、実際にセブに来て質問をしてみると、「一番困っていることは家族に理解してもらえないこと」という答えが返ってきました。
私が想像していた、というか、期待していた答えは、「食べ物や飲み物が乏しい」といったものだったので驚きました。
毎日3食、たまにはおやつも食べることが出来るそうです。
家族との関係に悩んだり、私たちに恋人はいるのかと尋ねてくる子供を見て、日本の子供と同じじゃないか、と気がつきました。
セブのスラム街の子供たちも、私たちと同じように友達と遊んだり、テレビを見てアイドルを応援したりしているということに、実際に現地に行って初めて気がつきました。
子供たちは本当に純粋で、笑顔がきらきらしていて、初対面の外国人の手をなんのためらいもなく握ってくれました。
子供たちとの交流の中で、私が抱いていた「途上国の人は苦しんでいそう」というイメージが大きく変わったということは、この1週間で得たものの1つです。
とはいえ、セブの現状を見て、解決しなければならない問題がたくさんあるな、という認識はやはり持ちました。
ゴミ山ではゴミが自然発火する、ということを知識として知っていても、実際にハエが飛び交い、異臭のする現場を歩いてみると、少なからず衝撃を受けました。
食事配給をしたときには、確かにお腹を空かせた子供に食事を配ることは絶対に必要なことだけれど、食事だけでは彼らの生活環境は根本的に良くはならないだろうな、と少し複雑な気持ちにもなりました。
スラムの住民の生活を大きく改善するには、教育や就労支援など、NGOだけではなく政府がきちんと取り組まなければならないと思います。
先進国に住む私たちがどんな形でどんな理由で途上国を支援すればいいのか。
これは人によって答えが違いますが、今後も私なりの答えを見つけられるように、この問いに向き合っていこうと思いました。
今回思ったことはこれからもずっと忘れずにいたいと思います。
足を踏み外しそうで冷や冷やしたスラム街や、そこで出会った子供たちの笑顔をしっかり記憶にとどめ、大学での勉強やサークル活動に活かせたらいいなと思います。
まだ未定ですが4月から始まるゼミではフィリピンの格差社会を研究テーマにするつもりです。機会があれば、またこのような海外ボランティアに参加したいと思います。
この1週間で得たものはとても大きく、様々なバックグラウンドを持つ人たちと一緒に活動したり、遊んだりすることが出来てとても楽しかったです。
フリーの日にバナナボートから海に落ちた経験は忘れません。
今回グローリアセブにお世話になることにしたのはたまたまだったのですが、グローリアセブを選んで本当に良かったです。
2017年3月2日~8日
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