フィリピンのゴミ山の子ども

フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

優香 福井県立大学 2年

 

スラムの子どもたちってその貧しさ故に活気がなさそうと思っていた私は、セブ島ソーシャルボランティアを通して、そのイメージが大きな間違いであることに気がつきました。
 
 
プログラムの一貫で訪れるスラム街、その矢先で出会う子どもたち皆が、目を輝かせながら私たちを出迎えてくれました。
 
その姿からは当初の私がイメージしていた、無気力さなどといったものは一切感じられませんでした。
 
むしろこちらが元気なれるのではないかと思うほど、彼らは活気に満ち溢れていたのです。
 
 
メディア等で取り上げられる“貧困”はどこか暗くイメージを彷彿とさせるものが多いように感じます。
私が当初抱いていたイメージはその影響を強く受けていたのかもしれません。
 
何かを通して間接的に知るのと自分の目で見て直接確かめるのとでは、これほどの違いがあるのですね。
 
 
 
ボランティア活動の中で特に印象的だったのは、ゴミ山で遊ぶ子どもたちの姿でした。
他の地域の子どもたちと同様、無邪気に駆け回る子どもの背景には、無数のゴミ山が広がり、その足先には鋭く尖ったガラスの破片が…。
 
子どもが楽しそうに遊ぶ姿を微笑ましく思う一方で、その劣悪な環境にやりきれなさを感じずにはいられませんでした。
 
 

それと同様にその状況が当たり前になってしまっている現状に何もしてあげられない自分にもどかしさを感じました。
 
 
ソーシャルボランティア全体を通して分かったことがひとつあります。
 
それは、“彼らを笑顔にするのに言葉は必要ない”ということです。
 
 
このプログラムに参加する前の私は、“そんなに英語が得意じゃないのに、どうやって子どもたちと仲良くなればいいのだろう…?”という不安でいっぱいでした。
 
しかし、言葉ではお互いの意思疎通がはかれなくても、遊びを通して、“今あの子はこう考えているじゃないだろうか”となんとなく予想が出来るようになり、それからは上手く意思疎通をはかれるようになりました。
 
そうすると次第に子どもたちから笑みがこぼれ、そして気がついたら自分自身も笑顔になっていたのです。
 
 
このように人が笑顔になるのに言葉の壁など関係ないのだなと、今回のフィリピンのボランティアプログラムのおかげで気づかされました。
 
2017年3月16日~22日
 
 

 
 
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