セブのゴミ山の子ども
フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

まどか 明治大学 3年

 

普段私たちが暮らしている日本とは違う世界を見てみたい、という思いから、このグローリアセブさんのボランティア活動に参加させていただきました。

 

 

発展途上国に来ることが初めてだったので、やはり行く先、行く先、驚きと何か心の奥がもやもやする感情の連続でした。

特に、ごみ山の集落を訪れたときの衝撃は忘れられません。

 

 

 

寝ている子供にハエがたかっていたり、子供たちの服はボロボロで裸足で歩いている子ばかりだったり、また17歳で3児の母親である少女がいたり、テレビの向こう側だったことが、今現実に、自分の目の前に広がっていることが信じられませんでした。

 

 

かわいそう”の一言で片付けられるような話ではありません。

 

しかし、そこに暮らす子供たちの目はキラキラと輝き、私たちとの交流をとても楽しんでいるようでした。

なぜ彼らは笑っていたのでしょう。なぜ今の暮らしに疑問を抱かないのでしょう。

 

 

きっと彼らは、今生きているその環境の中で、自分の幸せを見つけることができているから、笑って生きているのだろうと私は思います。

 

 

 

スラム街の家を訪問した際にも、“政府や国家に対して不満もなければ、要望もない”とおっしゃっていましたが、やはり、彼らは、普段私たちが当たり前と思い込み、気づいていない大切なことに幸せを感じているのだなと思いました。

 

家族であったり、その日1日安心して暮らせたり、誰かが笑っていたり、そういった身近な“幸せ”を彼らは私たち以上に大切にしているのです。

 

 

 

私たち日本人の多くが、家族の存在や安心して生活できることが前提で、その上でさらに幸せを求めようとしているような気がします。

私もそのうちの1人でした。

 

 

しかし、まずは身近な幸せを大切にするべきだと思います。
今回、セブ島のソーシャルボランティアに参加したからといって、フィリピンの貧困家庭に暮らす子供たちを助けたことにはならないと思っています。

 

 

だからといってこれから先、彼らを救う方法や、私が直接的に支援できるかどうかもわかりません。

しかし、日本で何不自由なく暮らせることに、私は感謝し、ニュースやその他報道の“かわいそうな子供たち”の裏側にある、彼ら本来の姿を決して忘れないことに意味があるのではないでしょうか。このボランティア活動で、また違った世界を知ることができました。

 

 

最後に、ここで出会ったボランティアメンバーやスタッフの方々、そして何よりも元気いっぱいなフィリピンの子供たちに感謝いたします。

 

2017年8月10日~16日
 
 
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