フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
ほのか 日本福祉大学
今回私は初めて海外ボランティアに参加しました。
もともと子どもとか貧困とかに興味があり、中学の時に貧困の国の子どもたちが偽りのない笑顔で輝いている姿を目にしました。
「何で貧困なのにこんなに笑顔なんだろう。」と思い始めて知りに行きたい、学びに行きたい、その笑顔を実際に見てみたいと思うようになりました。
また、何か子どもたちにできることをしたいと思いこのボランティアに参加しました。
実際に参加してみて、考えさせられることが沢山ありました。
まず、環境がすべてではないという事を学びました。
日本は食べものにも暮らすところにも困っていない人が沢山いてそれでも幸せと感じない人も、学校に行けるのに学校に行けない人も、自殺や殺人をしてしまう人もたくさんいます。
なのに、フィリピンはどんなにゴミの中で生活していてもお金が無くても幸せに生きていて、子どもたちの笑顔も本当に輝いていて、夢を聞いたときにも堂々と答えていて、改めて「幸せってなんだろう。」と思いました。
フィリピンの人はその環境の中で幸せを見つけていてすごいと思いました。
また、私は何かしたくてボランティアに参加したけれど何もできませんでした。
逆にたくさん与えてもらってばかりでした。
そんな自分が悔しいと思いました。
たくさん学んだけど、子どもたちが何をして欲しいのか、何を求めているのかわかりませんでした。
自分があのゴミ山の中で暮らせと言われたら暮らせないし、暮らさないと分からないことが沢山あると思います。
だからこそ、何もできないのではないかと思ってしまったし、自分の無力さに絶望してしまった部分がありました。
環境を変えることがいいのかと思っていたけど、子どもたちはゴミ山でも生まれた場所だから誇りを持っていて、あの環境だからこそ人を思いやる優しい気持ちだったり、家族思いな気持ちがったり、あの偽りのない笑顔が出来るのではないかと思いました。
だから、環境を変えることは望んでいないんだとしたらボランティアって何が正解なんだろうと思いました。
そうやって最終日まで葛藤していたけど最後の斉藤さんの言葉で「ゴミ山とかで君たちが帰るときに、子どもたちが笑顔で喜んで手を振ってくれる。
あの笑顔が全てではないか。」
と言っていてとても心に響きました。
一週間しかなかったし、簡単な気持ちで来てはいけなかったのかなと思ったりしていたけど、ボランティアに参加してよかったと思いました。
本当に想像できないくらいの生活を実際に目にして、実際に行ってみなければわからない事もたくさんあって衝撃的でうまく言葉に表せない気持ちもたくさんあるけど、この気持ちを忘れずにこれから生きていきたいと思いました。
フィリピンの生活を見たのに明日から日本に帰って、また当たり前の生活に戻るし、欲しいものも普通に買えてしまうしいいのかなと思うけど、当たり前に感謝してこれから生きていきたいです。
まだ答えが分からない事もあるのでボランティアを続けていきたいと思いました。
2019年8月