セブの子ども
フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

くるみ 成城大学

 

セブのボランティアに参加する以前は、自分の先入観で貧しい家に住んでいて食料も充分に確保できない子どもたちに対してすごくかわいそうだと思っていました。

 

自分で住む場所、生まれる場所を選べずに私たちは生まれてくるのに、なぜ自分と比べてこんなに違うのだろうか、1人くらい日本に連れて養ってあげたい、そんなことを思ったこともありました。
 

 

でも彼らは少しもそんなことは望んでいなくて、幸せを感じるのは家族みんなといる時、悲しいことがあってもみんなで乗り越える、「あなたはこの場所が好き?」と尋ねて当たり前のように「Yes!」と小さな弟を抱えたまま、水辺のスラムに暮らす女の子は言いました。

 

 

彼らの周りにはポジティブでハッピーな空気が流れていて、前に私は何を上から目線で“日本に連れて行ってあげたい”なんて思っていたんだろう、と情けなくなりました。

 

きっと日本人よりもずっと幸せに敏感で心が豊かで向上心があって、挙げればキリがありませんが人として尊敬できる人に今回のセブで私はたくさん出会いました。

 

 

私は初めてのボランティア活動と、貧困層と言われる人が暮らす地域への訪問だったので初めは目の前の事実にただ驚き、前に思っていたことと今自分が思うことを考え、それだけで1週間が過ぎました。

 

 

子どもたちや出会った人たちには私が来たことによる変化はなかったのではないかと思うので、私が見たことや聞いたこと、感じたことを拡散し、長い期間活動に関わって素敵な心を持っている子どもたちの可能性を少しでも広げられるようにしたいと強く感じています。

 

セブのボランティアに参加して本当に良かったと思います。

 

 

2017年8月31日~9月6日
 
 
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