フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
みき 山口県立大学
フィリピンのボランティア活動に参加しようと思ったきっかけは、自分の目で発展途上国の現状を知りたいと思ったからです。
幼い頃から途上国の支援など国際関係に興味があり、実際に自分の目で現実を知ることができる良いきっかけにしようと考えました。
渡航する前は「発展途上国は貧困の国だから不幸せ」という勝手な固定観念を抱いていて、「自分ができる支援は何か」ということに悩み続けていました。
しかし実際に活動に参加してみるとその答えのヒントが見つかりました。
自分は今まで物質的な支援ばかりが重要と考えていたけど、多くの人と関わっているうちに、自分の関わりそのものが大きな支援だと分かりました。
ゴミ山でジャンプをしてあげた時に、見せてくれる嬉しそうな笑顔、私に対しての彼氏いるのかという冷やかし、カメラを向けた時に見せる写真を撮ってもらう笑顔、その表情で私自身が支援とつながっているのだなと考えました。
そして逆に自分が子供からパワーをもらい「あれ、今まで自分はどんなことで悩んでいたのだろう」と忘れてしまうほどでした。
ガラス瓶の側やゴミ山での生活の様子を見た時は、初めあまりのひどさに言葉を失って唖然としてしまったけど、子供と同じ目線で関わるうちにこれまでの子供と同じく人懐っこく、むしろ劣悪な環境下だけど楽しそうな子供を見ているうちに幸せが存在していることに気づきました。
貧困=不幸せと初めに抱いていた思い込みがどれほど間違っていたのか思い知りました。
そして、自分が当たり前に過ごす日常をもっと幸せに感じないといけないことを痛感しました。
スラム街に家庭訪問させて頂いた時に「あなたにとって幸せは何ですか」という質問に対して「家族で集うこと」という返答だったことがすごく印象的でした。
他の地域で「大金があればどんなことがしたいのか」に対して「ジョリビー(ファーストフード店名称)」と答えた女の子がいて、どの返答も大きな欲がないなと思いました。
今回のボランティア参加を機に自分の価値観が大きく変わり、自分がこれからどのように発展途上国の支援に携わるのかという事に対する大きなヒントを見つけることも出来、本当に参加して良かったです。
2019年9月
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