フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
さやか 千葉大学
私は高校生の頃から、発展途上国へ対する支援について興味がありました。
また、以前友人がセブでボランティアをした際の話を聞いたとき、ゴミ山の存在を聞いてとても衝撃を受けました。
そのため、自分の目で現地の状況を見てみたいという思いがずっとあり、今回このグローリアセブのプログラムに参加しました。
1週間プログラムに参加して特に感じたことが3つあります。
1つは、スラム街の人々の様子が、ネットやテレビからの情報で考えていたのとは、全く違ったということです。
スラム街での生活は苦しく大変で、雰囲気が険悪なのかと思っていました。
しかも実際に現地に来て見たスラム街の状況は想像をはるかに超えていました。
放置されている大量の生ゴミや匂い、そこら中にいる犬や鶏に衝撃を受け、ここに人が住んでいるということ自体が驚きでした。
そのため、現地の人々が険悪で怖そうだなと思い、話すことに抵抗を感じました。
しかし、実際は全く異なり現地の人々は先進国である日本から来た私たちに対して、笑顔で挨拶や会話をしてくれ、そのことに驚きました。
住人同士で談笑していたことや、子供たちも本当に明るく人懐っこくて、自分の中での貧困地域のイメージがガラッと変わり、現地に来ないと知れないことがあるのだなと、本当に思いました。
2つ目は、5日目に行ったゴミ山での衝撃です。
車から降りた時、匂いももちろんですが、その景色の異様さに言葉を失いました。
文字通りそこは「ゴミ山」で、プログラムで回った所のどこよりも衝撃が大きかったです。
けれど子供たちの思いやりは一番あって、優しかったのも、ゴミ山でした。
環境は決して良いとは言えないのに、子供たちは毎日を幸せに生きていて、子供たちの目がきらきら澄んでいるのが本当に印象的でした。
私たち日本人からしてみたら、ゴミ山で生活するなんて考えられないけれど、そこで生まれ育っている子供たちにとっては、大切でかけがえのない場所であるということを、話していて感じました。
「家族が好き?」
「この土地が好き?」
といった質問に、「sure!」と即答で答えてくれるその子たちの笑顔は、絶対に忘れないと思いました。
この子たちが純粋で幸せなまま、環境面や衛生面だけを変えられたらいいなと心から思いました。
3つ目は支援のあり方です。
プログラムに参加して思ったこととして、「自分はこれで支援できているのだろうか」という疑問がありました。
ただ一食分のご飯を配給して数時間遊ぶだけしかできず、自分にできることの少なさに無力さを感じました。
けれど、ゴミ山での子供たちの笑顔を見た時に、心に寄り添ってあげることも支援になるのではないかと思いました。
物資を与えるだけが支援なのではなくて、その子たちのちょっとした楽しい時間を作ることも大きな支援になるのだと思いました。
また、そうやって直接関わることで、現地の人々が本当に求めている支援も見えてくるのではないかと思いました。
私にはまだ一番正しい支援というのは分かりませんが、正しい変え方でこの現地の状況を変え、子供たちが輝ける世界になるため、たくさん勉強しようと思いました。
そして、またここの子供たちに会いに来たいと思いました。
現地の状況を自分の目で見て考えることができ、とても良い経験になりました。
またインターン生、ボランティア生と出会えて本当に良かったです。
2019年9月
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