優海奈 九州女子大学 4年

グローリアセブのボランティアに参加した理由は、4月から家庭科教員として働くためSDGsについての授業を生徒にしなければなりません。

生徒に教えるにあたって、ただインターネット上の情報だけを教えるのではなくて、自分自身が経験したことを生徒たちに教えたいと思い、SDGsのひとつである「貧困」について学びたいと思いました。

また、私自身児童養護施設でアルバイトをしているため、子どもと関わることが好きで、ボランティア活動を通じて子ども達と関わりたいと思い、今回参加させていただきました。

参加するまでの「セブ島」についてのイメージはテレビで見る限りとても海が綺麗ですごく暮らしやすい場所だと思っていました。

しかし、実際に現地に行ってみると、自分の想像とはかけ離れた場所でした。

斉藤さんが言われていたように、リゾート地は島の中のたった1%で、それ以外の場所は決して裕福とは言えない場所で、経済格差を身をもって感じました。

また、スラム街のイメージはシンナーやスリなどとても危ない場所だと思っていたけど、実際に訪れて考えが180度変わりました。

今回子供たちと主に関わる機会が多く、私自身英語が全然できないためコミュニケーションをとれるか心配でしたが、身振り手振りで伝わって、言葉が絶対的なコミュニケーションの手段ではないことを感じました。

私たち日本人からすると、今回訪れた場所は決して恵まれた環境とは言えないけれど、現地の人たちからすると、その場所が当たり前であって、その中で毎日同じように24時間生活して、ユーモア溢れる子供たちから逆にたくさんパワーをもらいました。

お金がない中でも毎日楽しそうに生きている姿を見て、お金があるから幸せとは限らない、”幸せ”とはなんだろうと感じました。

家族を大切にしている姿や、子どもたちの気配り目配りなどを目の前にして、私のイメージは危ない人たちから、優しい人たちに変わりました。

実際に行ってみないと分からないことばかりで、メディアの情報のみを信じる怖さもわかりました。

1週間という短い間でしたが、その中でも毎日が新鮮で学ぶことが多かったです。

貧困の連鎖はすぐに解決できないから難しいと思うけど、少しでも支援に繋がったり、考えるきっかけになることができるように、今回の経験を先生になった時に生徒たちや周りの人たちに伝えていきたいと思います。

斉藤さんをはじめ、周りの方々のおかげで今回とても貴重な経験ができ、視野が広がりました。

2023年9月

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