果林 獨協大学 4年

私は、今回2回目の参加をさせていただきました。

今回は、前回と同様に大学で貧困や発展途上国に関する授業を受け、実際に自分の肌で現地の様子を感じてみたいと思ったのと同時に、前回のボランティアで子どもたちと過ごした貴重な時間をどうしても忘れることができず参加しました。

2回目ということもあり、何人かの子どもたちは顔を覚えてくれていて、本当に嬉しかったです。

私たちは携帯で写真を撮り、いつでもその写真を見返すことができますが、子どもたちはそういうわけにはいかない子も多い中で、私のことを覚えてくれていて、子どもたちは本当にボランティア生一人一人のことをよく見ているのだなと実感しました。

今回参加してみて、改めて感じたことが三つあります。

一つ目は、セブの子どもたちは決して豊かな生活を送っているわけではないのに、下手すると、日本の子どもたちよりも幸せそうな笑顔を見せていたことです。

私たちが到着するとすぐに駆けつけてくれる子もいて、挨拶してくれて、抱きついたり、おんぶしたりする子もいて、最後まで見送ってくれて、本当にフレンドリーでした。

しかし、冷静に考えると、貧困の子どもたちにとっては今生きている現状が当たり前なことで、例えば日本人の暮らしを知らないから、笑顔で過ごしているのかと考え、複雑な気持ちにもなりました。

二つ目は、多くの子どもたちが夢を持ち、意欲的に勉強をしていることです。

子どもたちに将来の夢を聞くと、ポンポンポンと出てきて、勉強も好きという子がとても多かったです。

そんな中でも財政的に学校に行くのが苦しいというお話や、夢を叶えられるのは1割ほどしかいないというお話を聞き、本当に胸が苦しくなりました。

夢を持ち、そのために勉強を頑張ろうとしている子どもたちの中の1人でも多くが奨学金を受け、1人でも多くが夢を叶えられるようになることを心から願っています。

最後に三つ目は、やはり家族を大切にしているということです。

多くの子どもたちやその母親が一番大切なものは家族と言っていたり、一番幸せな瞬間は家族が揃うとき、弟が生まれたときなどと言っていたりして、苦しい生活の中でもお互いに支え合い、時には家族を超えた繋がりで助け合っていて、本当に素敵な国だなと感じました。

他人への思いやりや気遣いは、日本人よりも何倍も何十倍もあると感じました。

貧困の問題は一気に解決することは絶対に不可能だと考えるので、少しずつでも改善され、その地域に住む人々が少しでも過ごしやすくなることを願います。

私自身にできる最低限のことは行っていきたいです。

また、前回、今回と2回参加させていただいた貴重な時間を絶対に無駄にはせず、自分だけではなく、家族や友達、大学の先生に貧困地域の現地の状況を言葉で伝えていきたいと思います。

私自身、来年からは社会人になり、新生活が始まるので、今回の子どもたちからもらったエネルギーを糧に頑張りたいと思います。

また、辛い時や苦しい時にも今回の経験を思い出し、前に進んでいきたいと思います。

2023年9月

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