彩羽 明治学院大学 1年

私がグローリアセブに出会ったきっかけは母の一言からでした。

「長い夏休みだからなんかできることをしてみれば。」と言ってくれたので海外ボランティアをしてみようと思い始めました。

大学の講義で、世界で起こっている様々な問題について学び考える機会が多くあったことから、世界の貧困で困っている人たちを助けたいそんな風に思うようになりました。

「貧困地区の子供達は今の生活が苦しいはずだからそんな状況を変えよう」と思い参加を決意しました。

ですが実際に現場を見ることでわかったことは、子どもたちは今の生活を楽しんでいるように思いました。

そして置かれた環境の中で、年齢、性別関係なくできる遊びや勉強をしていました。

絵を描いたときも、子どもたちは「英語で書いてほしい」と英語を学びたいという意思が強く感じられました。

またフィリピン全体(墓地スラム)では特にキリスト教が根強く信仰されていることがわかりました。

食事の前の言葉や墓地の様子など実際キリスト教が信仰されている国の姿を見ることができ、大学でキリスト教を学んでいることからとても貴重な経験になりました。

今回のボランティアの参加で、現地の人の生の声を聞けたことが一番良かったです。

人から教えてもらうことや本に載っていることなども勉強になりますが、自分の目や耳で吸収できたことはとても価値ある時間でした。

政府の支援だけでは生活費が足りないことや片親で子どもたちを育てていくことは想像を絶する大変なことだと身に沁みて感じることができました。

子供達の将来の夢の多くは学校の先生でした。「読み書きができない子を助けてあげたい。

両親の助けになりたい」という理由からでした。自分以外の誰かを思いやる優しさを強く感じました。

私が今まで当たり前に勉強ができる環境にいて当たり前に両親からの助けを得て生きてきたことを実感し、より一層勉学に精進しないといけないと強く心に思いました。

そして子供達から学んだことは家族間や地域間での愛です。

小さい子に優先的に食事を回したり下の子の面倒を見たり、人と生きるというという本質的なことを学ぶことができました。

また自分たちの椅子を私たちに譲ってくれる優しさ、ズボンについた土を自然と払ってくれる優しさ。

そんな温かい優しさを子供達からもらい、胸がいっぱいになるかけがえのない時間を過ごすことができました。

今後あの子たち、世界中の子供たちが十分な教育や食事を取れることを願って、これから社会に貢献できるような大人になりたいとより一層感じることができる時間になりました。

2023年9月

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