ひな 聖隷クリストファー大学 3年
私はグローリアセブのプログラムに参加する前までスラムやそこに住んでいる人達に対して貧しくて怖いというイメージや、盗みが多く活気が無いというイメージを抱いていました。
しかし実際に行って交流や家庭訪問での質問の機会を通して、そのイメージが一変しました。
最初に現地に行って感じたこととしては活気がある、子供違がいきいきしているということでした。
どの子も外で走り回り、私達に興味をもって近づいてきてくれました。
とても仲良さそうに話していて笑顔がきらきらしていました。
今回体験した中で驚いたことは、子どもたちがスマートフォンを持っていたことです。
SNSを通じてK-pop、J-popも知っていました。またパソコンでゲームをしている子どもたちもいました。
貧しいためスマートフォンもパソコンも持つことができないと持っていましたが、その考えが崩されました。
また、スラムの中でも格差があることに気づきました。
各所でそれぞれの環境や栄養状態の違いを実感しました。
スラムといってもーくくりにできず、それぞれ様々な状態があることを知りました。
現地の子達に質問した中で特に衛撃を受けたことは、生活の満足度が10点中8点から10点であること、今の土地に住み続けたい、また戻ってきたいという人が多くいたことです。
このような貧しい状況でも自分達の生活に満足していて、住み続けたいと思う人がいるということは想定外でした。
現在日本の人たちは多くストレスを多く抱えていて、このような高い数字にはならないと考えます。
日本とは違うとしても、貧しい環境下でも自分たちの生活に喜び、満足を感じ、生きているということは私にはとても衝撃的でした。
今回のボランティアに参加して自分たちがどれほど恵まれている環境であるかというのを思い知れました。自分で夢を選択できる環境、あたり前に学校に行けるという環境、あたり前に食料を得ることができる環境、すべてがあたり前ではないのだということを思い知らされました。
私はこの日本の恵まれた環境に感謝して生きていかなければならないなと思いました。
自分の将来についても同時に考える機会となりました。私は今まで日本のセングケアラーや老老介護や精神疾患の増加などに興味をもっていて、それに関わる病棟で看講師として働きたいと考えていました。
しかし今回の経験を通じて発展途上国の医療について考える時間もつくることができました。
セブでのスラムには高齢者が少なく、難病のひとたちもみられませんでした。
このことから医療が十分に発展していないと推測し、また無料で医療を受けいれるが待ち時間が長く数が少ないということから子どもの亡くなってしまう数も多いのではないかと思いました。
このようなことから発展途上国と先進国の問題の違いを理解することができました。
また同時に看護師として働く上での選択肢が広がり、自らの世界も広がったと感じました。
今までは日本の医療体制や社社会問題にしか目を向けていたかったため、海外の貧困問題やスラムでの医療の仕事は全く頭にありませんでした。
興味はあっても自分から遠い問題、私には無理だろうと諦めていました。
しかし実際にボランティアに参加し、自分の目で見て実際に活動したこと、またその成功体験が自分の自信へと繋がりました。
今回のことをきっかけにさらに海外の医療について興味をもつことが増えていくように感じました。
すぐに海外で働きたいということは考えていないですが、今後のキャリアの中でこの経験は自信となり、きっかけになると思います。
ここでの経験を糧に海外での仕事についても視野に入れたいと思えました。
2024年8月
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