りょう 法政大学2年

私がフィリピンでのボランティア活動に参加しようと決意したのは、社会の役に立つという思いからでした。

また、その中でフィリピンという国を選択したのは、同じアジアであり特に経済格差がひどい国であることが理由です。

そして、グローリアセブでのボランティア活動を決めた理由としては、特に教育支援に力を入れている団体であるためです。

私がこの1週間のボランティアのプログラムを通して印象深かったことは、フィリピンの方々の温かさや親切さ、フレンドリーさです。

助け合いの精神は老若男女問わず強く持っており、街中でも明るく声をかけてくれたり、挨拶を笑顔で返してくれたり、些細なことでも冷たいなと感じる場面はありませんでした。

また、感銘を受けたのはフィリピンの子供たちの将来への熱情でした。

将来への不安はあるか?と質問しても、あるという返答は1つもなく、現実的な考えをもつようになる高校生でも曇りなく「ない」という返答がきたのは驚きでした。

さらに、「学校がある日と休みの日とどっちが楽しいか」という質問でも、速答で「学校がある日」と答えられたので、日本の学校の存在とフィリピンの学校の存在は異なるかもしれないと感じました。

しかし、フィリピンでは学校を卒業していないと安定した健康的な生活が担保されていないため、ある意味極端な学歴社会というか、経済格差が起きているんだなと実感しました。

故に、将来への情熱や教育へのひたむきさが、当たり前である日本と比べて強く原動力になっているのかなと思います。

しかしながら、墓地に住む家庭やゴミ山に住むスカベンジャー、そしてスラム街を実際に目で見て、複雑に感じながらも一生懸命に幸福に生きている子供たちの顔を見ると、私たちとは別の幸せの形があるのかなとも思いました。

彼らの将来の選択肢や可能性を広げ負の連鎖を絶ち切るためには、教育が必要なのだと強く感じます。

そのために自分ができること、社会のためにできることを考え、これかもボランティア活動に携わりたいなといっそう思いました。

2024年9月

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