かほ 千葉大学 3年
セブ島のボランティアプログラムに参加する前は、スラムについてテレビやインターネットにある情報や画像しか知らず、遠い異世界のような感覚があった。
しかし、今回ボランティアプログラムに参加し、実際に自分の目で見て現地の方と会話をすることを通し、自分の生活環境と大きく違うスラムという場所で生活する人が現実に多くいることを改めて認識させられた。
まず、実際にスラムを歩いてみて住民の方が、にこやかに挨拶してくれたり、子どもたちの遊び回る様子が見られたり、想像よりも明るくおだやかに生活しているように感じた。
子どもたちは笑顔が多く真剣に工作やお絵かきなどのアクティビティに参加したり、私たちに対しておんぶや抱っこをせがんだり、たくさんお話をしてくれて、無邪気な様子は日本で暮らす子どもたちと変わらずほほえましく思った。
インタビューの際は大切なものや生きがい、幸せな瞬間といった質問に家族に関するエピソードが、多く出てきて深い家族愛を何度も感じた。
このようにスラムの方は私の想像よりもはるかに明るく仲睦まじく生活されていた。
対してスラムは、慎重に歩かないと怪我をしてしまいそうな道や危険なゴミ山の横や水害のリスクが高い水上に住んでいたりと危険と隣り合わせの生活だとわかった。
義務教育を奨学金を受けて通う子どもたちや、その先の進路も家族のために働いたり、学生労働者になることをビジョンに描いている子どもがほとんどだった。
この中で、将来の夢を叶えられる子どもたちがどれくらいいるのだろうか。
スラムに住む子どもたちが十分な教育を受けてその子たちの将来をより豊かにできる支援を考えていきたいと思った。
スラムの現実を知るということができて本当によい経験となった。
今回感じたたこと、考たことを糧に自分が将来できることを探していきたい。
2024年9月
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