りんか 千葉大学3年
今回のボランティアで一番衝撃だったことは、スラムの子どもたちがみんな“笑顔”だったことです。
最初に行った墓地のスラムでは、「こんなところに人が住んでいるのか、残酷だ」という感情が一番に浮かんできました。
ですが、子どもたちと遊んでいるとみんなフレンドリーで、自分の限られた範囲の中で楽しみを見つけ、幸せに暮らしていると感じました。
私の将来の夢は、「世界中の子供たちを幸せにする」ことです。
初めは医療が整っていなければ子どもたちの命を救えない、医者になることで助けられると思っていました。
しかし、ある日最も大切なことは教育なのでは、と思い始めました。
正しい知識と教育がなければ、子どもたちの未来は今のままです。
この現状を抜け出すには、子どもたちが安心して教育を受けられる環境を作らなくてはならないと感じました。
今回のボランティアを通して、子どもたちは自分の生きている世界・見ているものしか知らないと思いました。
ゴミの上のスラムでも、親がリサイクルを仕事にしているから同じようにやる。「お姉さんお兄さんも遊んでいたから、自分もゴミの上で遊ぶ」と連鎖しているように感じました。
現状を変えたい、フィリピンの未来を変えたいと話してくれた子もいたが、ほとんどの子どもたちや親は、今を生きるだけで精一杯だと話してくれました。
まして、災害に備えることなどは、二の次だと思いました。
「お金があったら何に使う?」という質問に対して、「親にあげる」という発言や半分は未来のために貯金するといった自分のことだけでなく、周りの人や家族の未来まで考えていることが分かりました。
インタビューを通して、子どもがそれぞれの意見をしっかり持ち、それを人に伝えることができていると感じました。
日本の子どもたちは恥ずかしくて答えられなかったり、自分に自信がなかったり、あまり自分の意見を持とうとしない子が多い気がします。
そういった点でも、スラムで生きる子どもたちは自立し、自分の意志や考えを持てていると思いました。
子どもたちが自分の夢を持ち学校に行って学びたいという意志があるにも関わらず、それを叶えてあげられないということが現実です。
ボランティアを通して、子どもたちの笑顔の裏にある、抜け出せない現状を目の当たりにしました。
自分がこの子どもたちのためにできることは何か、また振り出しに戻ってしまいました。
「これからも貧困は続いちゃうかもしれない。自分にできることは少ないかもしれない。」このように思えたからこそ、また一から学び、自分にできる精一杯のことを行っていきます。
この1週間は私の人生において、かけがえのない体験・時間となりました。
これからも学んだことや感じたことを思い返し、子どもたちを幸せにできる人間になります。
2025.03.05
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