日本人が知らなかったスラム街のリアルな暮らし

フィリピンのスラム

スラムの生活

東南アジアの発展途上国 フィリピンでは国民の48%もが自身の暮らしを貧困と考えています。
(2018年 社会天気調査結果)

 

そして政府発表によると国民の20%以上が1日1ドル以下で暮らしている現実。
 
 
発展途上国、そしてスラムと言う言葉から来るイメージによって多くの日本人はスラムでは過酷な暮らしを強いられていると考えるでしょう。
 
 
しかし、スラムに住む人々の生活を知ればそれは正しくないことに気づくハズ。
 
簡素な家屋に住み質素な食事を摂っていても人々は笑顔で暮らしています。
娯楽だってあります。
 
 

 

貧困家族のプロフィール

スラムとは貧困層が寄り添うように住んでいる過密地域。
都市部に多いのが特徴です。
 
 
 
スラムには様々な境遇の貧困層が暮らしています。
 
住んでいた場所を追われ親戚を頼りにやってきた人
地方から街へ出稼ぎでやってきた人
無許可で家を建て生活する家族
元々スラムで生まれ育ってきた人
 
 
一人暮らしは稀でほとんどは家族か親戚と一緒に生活しています。
 
 
 
生計は母親のスモールビジネスの稼ぎが頼り。
父親はたまにある日雇いの仕事で日銭稼ぎ。
 
 
子どもは一家族に3~5人
小学校就学年齢の子は学校へ籍を置いている子が多いですが、実際には通学せず家の仕事の手伝いや遊んでいる子も。
 
12~15才ぐらいになると、自身で物売りなどの商売をして家計を助ける。
 
 
よく見かけるスラムに住む家族の姿です。
 
スラムの家庭

スラムの朝は早い

起床は4時
まだ外は暗闇。
 
 
母親は行水で体を洗った後、家族の食事の準備をはじめます。
米を炊き、おかずは日持ちする干し魚やソーセージ。
 
 

学校に通う子どもも母親と一緒に起床。
生徒数が多く教室が少ない公立の小学校では生徒は午前組と午後組に分けられ、午前クラスの場合、授業の開始は6時から。
 
子どもは家を5時過ぎに出ます。

母親の収入が頼り

家族を養うのは母親の任務。
スラムの住人のほとんどが女性の収入で生計を立てています。
 
 
子どもが学校に行ったら母親は仕事の準備。
スラムの女性が行っている仕事で多いのが食べ物の販売です。
 
 
鶏肉のから揚げ
ミートボール
焼き魚
焼きそば。
 
近くの市場で食材を仕入れ、自宅の台所でおかずを料理して家の前や路上で販売。
 
 
フィリピンの家庭料理が安く食べられる露店はタクシードライバーや近隣の住人も利用します。
 
 
 
母親が料理に忙しいときは販売を子どもが手伝います。
鍋に盛られたおかずを小分けして客に提供するのは子どもでもできる仕事です。
 
 
客のピークは昼食時ですが、間食や夕食のおかずとして買い求める客も多く、夜の7時ぐらいまで子どもが店番をしながら仕事を続けている場合も。
 
野菜や魚の食材を屋台に並べて販売している母親もいます。
 
 
一日の稼ぎは500円~1,000円ですが、食材費などの原価を差し引けば実入りは約その半分。

 
スラムの女性

仕事をしない父親

奥さんの収入で最低限の食事は摂れるので父親は積極的に仕事をしようとはしません。
昼間も寝ているか、ギャンブルに講じているか酒を飲んでいる。
 
 
スラムで行われているギャンブルは闘鶏、麻雀、トランプ、ビンゴ。
貧困の男性ほどギャンブル好きです。
 
 
闘鶏とはニワトリ同士を戦わせるフィリピンの娯楽。
レジャーでもありありますが基本的には勝ち負けを予想するギャンブルです。
 
闘鶏は毎週日曜日に行われるので、平日は父親はニワトリの世話をしたり戦う練習をさせる毎日。
 
 
 
貧困層の男性ができる仕事は大工や荷物運びの日雇いですが、職業訓練を受けていない男性に回ってくる仕事は限られます。
 
結局仕事を諦めギャンブルと酒の毎日。
 
 
スラム街では昼間から安酒を飲み賭け事に熱中している男の姿を良く目にします。
 
でもそれを奥さんは咎めません。
それがフィリピンの文化であり日常の風景だから。
 
女性が稼ぎ家族を養い、父親は怠け者。
良くも悪くもこれがフィリピンの社会なのです。
 
スラムの女性

ママは仕事と家事で大忙し

仕事をしている母親も家事をしなければなりません。
 
11時ぐらいになると家族のためのご飯を薪で炊き、おかずは商売ものの魚や鶏肉。
少しお金に余裕があれば近隣のお店で惣菜を購入します。
 
 
午前クラスに通学している我が子も1時前にお腹を空かせて帰宅してきますので食事の準備は5人分以上。
 
 
 
昼食後は大量の洗濯物が待っています。
 
フィリピン人は裕福貧困に関係なくきれい好き。
スラムの住人は大家族ですので毎日大量の洗濯物が出ます。
 
 
盥に水を張り一枚一枚丁寧に洗い軒先に干していきます。
洗濯に要する時間は毎日1~2時間。

お金はなくても娯楽は大切

学校から帰ってきた子どもが向かう先はネットカフェ。
 
ママからお小遣いをもらい1時間50円程度でインターネットに没頭。
 
 
YouTubeで流行りの歌やダンスをチェックしたり、Facebookで友達とやり取りしたり。
 
例え貧困でもフィリピン人は音楽と人とのコミュニケーションにはお金を惜しみません。
 
 
お小遣いで利用している範囲なら良いのですが、母親からもらった学費や食事代までネットにつぎ込んでしまう子もいて問題になっています。
 
 
 
夕食は5時ぐらいから。
昼食同様ご飯を炊きおかずは商売物の魚や鶏肉。
 
フィリピン人は塩分や油の多い濃い目の味が好き。
 
 
 
食事中にはテレビをつけアニメやニュース番組も観ます。
スラムで暮らしている人たちは娯楽なんてない、と考えているひとも多いですがそれは違います。
 
スラムにもテレビはあります。
ただ、電気代が掛るので母親が観る時間を制限している場合も。
 

毎日食べるのに精いっぱいでも楽しみの時間は大切にします。
 
 
 
朝早い生活なので寝る時間も早く10時頃。
三畳ほどのスペースに母親と数人の子ども。
場所が狭いので父親は家の外。
 
フィリピンは年中30度前後の気温ですので、雨だけ凌げれば外で寝たって大丈夫。
 
 
 
思春期の年齢の子は夕食後友達と無料のカラオケやディスコに出かけることも。
 
年代ものですがカラオケはスラムの家でも20軒に1軒くらいの割合で目にします。
そして空き地で大音量の音楽を流し踊るディスコ。
 
お金のかからない娯楽です。

母親がいない家庭

なんらかの事情で母親が家にいない家庭も珍しくありません。
 
 
住み込みのお手伝いさんをしている
男をつくって家出
死別
 
決して稀なケースではありません。
 
 
母親がいない家庭では女の子が母親役。
朝も夜も弟や妹の世話をし、食事を準備し、洗濯物を洗い、物売りなどの商売もする。
 
僅か15才前後からです。
 
 
学校に通うことはできませんが、子どもでもプライドと責任感を持って一家を支えます。
 
フィリピンのスラム

お金はなくても楽しく生きる

スラムの暮らしは苦しく住人は暗い顔で毎日を生きている。
 
こんな先入観を持った日本人か多いですがそれは大きな間違い。
 
 
拾ってきたテレビを修理して使い、通話料は高いから電話はできないけど中古のスマホで無料テキストのやり取りをしたり。
 
生活は楽ではないですが、食べて寝るだけの毎日なら生きている意味はない。
 
 
日本人が見たら貧しく大変な生活環境ですが、貧困でも自分にできる楽しみと生きがいを見つけながら毎日を暮らしています。
 
 
 
発展途上国 フィリピンのスラム街の暮らしを知りたければセブ島ソーシャルボランティアへの参加をオススメします。
 
毎日を明るく強く、そして楽しく生きているスラムの人々から、日本人が学ぶべきことはたくさんあります。
 
 
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