フィリピン セブ島 ソーシャルボランティア体験談
七海 20歳 大学生
私は夏休みにカナダへ行ったのですが、そこのホームステイ先のホストファミリーがフィリピンの方だったことと、私の個人的に親しくさせて頂いている英語教師がフィリピン人であることが理由で、この春休みは絶対にフィリピンに行こうと心に決めていました。
実際に行って、現地の人々の暮らしや生活に触れてみたいと思いました。
また、ホームステイ先のテレビのフィリピンチャンネルで、マニラのゴミ山の様子が画面に写し出されていました。
その様子を見て、私は大きな衝撃を受けました。
というのも、私はそれまでフィリピンにゴミ山が存在していることを知らず、勝手に南国のリゾートをイメージしていたのですが、それと写し出されたゴミ山で生活する貧しい人々はあまりにかけ離れていたからです。
セブ島と聞くと一般的には観光やリゾートを思い浮かべます。
私も今回このボランティアに参加するまでそう思っていました。
しかし、実際には、そのような場所はおそらくセブのほんのわずかな地域でしかなく、一般には知られていないような現実が数多くあるのだということに気づかされました。
今回のフィリピンソーシャルボランティアで私が最も印象的だったのがロレガの人々です。
ロレガの子供たちは本当に皆人懐っこく、いい笑顔をしていました。
私でさえ戸惑うほど、どうしたらこの状況の中でこんなに嘘のない笑顔が出来るのだろう…と思いました。
子供たちだけでなく、大人もまた、皆本当の笑顔を持っていることに気づきました。
私は日常の中で人間関係のことで思い悩み、よく見られようとしたり笑いでごまかしたりすることがあります。
ですがそんなことはこの本当の、嘘のない笑顔を前にしてどうでもよいちっぽけなことなのだと思い知らされました。
私もこれからは自分に正直に生きようと、ロレガの子供たちを見て強く思いました。
フィリピンの人々は、私のホームステイ先の家族そのままでした。
おおらかで、良い意味で適当でのんびりしています。私はフィリピンのそういうところが大好きになりました。また学生のうちに機会があったらぜひもう一度セブに来ようと思います。
楽しいボランティアを経験させて下さり、本当にありがとうございました。この体験は、本当に日本に帰ってからも自分の糧にしていつまでも忘れないでいようと強く思っています。
2016年2月18日~24日