フィリピン ソーシャルボランティア体験談
有加 19歳 大学生
私は子どもが大好きで大学でも保育士になる為の勉強をしています。
日本の子どもたちとは実習等で関わる機会が多くありますが、海外の子どもたちとはなかなか触れ合う機会がない為、海外へ行きたいと思いました。
日本では“貧困の子ども”という言葉はそんなに聞きませんが、海外ではよく耳にするので、“子どもの貧困”に焦点を当ててボランティア活動に参加したいと思ったのが、グローリアセブのボランティアに申し込んだきっかけです。
「貧困」という言葉を聞いて私が想像をしていたのは、貧しくてお金がない為ご飯を全く食べられず痩せ細って餓死してしまう子どもがいると思いました。
そして貧困という言葉から子ども達には笑顔ではなく悲しみや辛い表情をしているのだから、自分が子どもと触れ合う中で元気付けようとボランティアに参加する前に決意しました。
実際にボランティア活動をして感じたことは、子どもは笑顔で明るくパワフルだということです。
フィリピンの子どもたちはとても社交的で人懐っこく、言葉が通じなくても、表情やしぐさで表現することで一緒に楽しむことができました。
日本では見られない光景が広がっていて、実際に来て目で見なければ実状は分からないなと思いました。
フィリピンは日本とは異なり、主に女性が中心となって働いている姿が多く見受けられました。
男性は若い人であればバスケットボールをしていたり、父親であれば家の外で寝ていたり、座っていたり、薬をやっている姿を見て衝撃を受けました。
フィリピンと日本を比べると、日本はとても裕福だと改めて感じました。
しかし、子どもたちの様子を見て、貧困だから幸せではないとかいうことはなく、貧困でも子ども達の笑顔は輝いていて、私は幸せそうだなと思いました。
将来の夢について発表しあった時、全員の子どもが「先生になりたい」と語っていて、子どもたちは自分が教育を受けられていないからこそ将来先生になりたい。
また学校に通っていて先生の姿を見てなりたいと思ったのではないかと感じました。
子どもたちにとって大切なことは、まず教育を受けることであると実感しました。
1週間のボランティア活動を通して、多くの子どもたちと関わり、自分の中ではボランティアできているのかなと疑問に思ったこともありましたが、子どもとの会話、交流こそがボランティアであると感じました。
私たちと会っているときは楽しそうに伸び伸びと遊んでいる様子が見受けられましたが、私たちが見ていない背景にはそれぞれ様々な闇をかかえて生きているのだと思いました。
貧富の差がとても激しく、まだまだ支援がいき届いていない場所も多くあると思いますが、1つの場所をきちんと支援していくことが大切なのだと感じました。
ゴミ山では、自分が写真や映像等で見たことのある光景が広がっていました。
プラスチックやガラスの破片が多く落ちていて、そのような環境の中で生活するのはとても大変なことだと思いました。
7日間という短い期間ではありましたが、ボランティア活動を通して多くのことを学ばせて頂きました。
日本に帰国したら、皆の知らないフィリピンの実態を伝えていきたいと思います。
グローリアセブのソーシャルボランティアに参加できたこと、とても嬉しく思います。
もっと英語を話せるようになったら、またこの場所でボランティアをしたいと思います。
ボランティアで学んだことを日本に帰っても忘れず、次の活動に活かしていきたいと思います!
2016年3月17日~23日
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