海外でつかう英語は、中学で勉強した知識があれば十分です。
大事なのは、勉強した英語をどのように会話で使っていくか。
この記事では、英語のスコアをアップしたい人向けではなく、海外でつかえる英語を効率的に勉強して、外国人とコミュニケーションをしたいと考えている人のために、海外で使う英語のポイントと、誰にでもできる手軽な勉強方法を5つご紹介します。
結論から先に言うと、短期間で英語を話せるようになりたい人やズボラな人は、語学留学で集中的に勉強する方法がオススメです。
99%の日本人は英語が話せない
日本人は中学から文法とリスニングの教育が中心なので、外国人の前に立つと、TOEICや英検のスコアを持っている人でも、緊張して話せなくなってしまう人が多いです。
学校で勉強する英語は試験対策用なので、海外ではほとんどつかえません。
でも、海外で外国人と話す英会話は実は簡単なんです。
英語力を高めようとするのではなく、コミュニケーション力を鍛えればいいのです。
英語力とは適切な文法を使いきちんとした会話ができたり、英文が書ける力です。
日本人が得意な分野です。
一方、コミュニケーション力とは、外国人と意思疎通ができる能力。
ボティランゲージやアイコンタクト、明るさなど、英語だけでなく、トータルで相手と意思疎通ができる能力を持った人です。
海外では、高い英語力よりもコミュニケーション能力の方が求められます。
英会話で大切なのは発音とフレーズ
日本の中学で習う英単語は1,200語、高校では3,000語ですが、実際、その半分も覚えていないと思います。
また、普段つかい慣れていない単語をしゃべっても、日本人はカタカナ発音なので相手に伝わりません。
具体的に言うと、発音の最後が母音(はっきりと発声する)になるのです。
これはジャパニーズアクセントとも言われています。
英語のほとんどは子音(抜けるような発音)で終わります。
海外で外国人と話すなら、発音を練習すること。
そして、単語だけ勉強するのではなく、よくつかいそうなフレーズごと覚えてしまいましょう。
たとえば、budと言う短い単語を単体で発音しても、まず相手には伝わりません。
最後の「d」が母音の発声になってしまい「バッド」と発音してしまうからです。
特に短い単語は、単体で覚えるのではなく、「That’s too bad.」(それはいけませんね)のように、フレーズとして覚えてしまいましょう。
相手はbadだけでは聞き取れなくても、前後のフレーズで意味を理解してくれます。
スペルなんてわからなくて大丈夫です。
もし、英文を翻訳する必要があれば、それはGoogleが教えてくれます。
もうひとつ大切なことは、日本語を英語に訳して話そうとしないことです。
文法を勉強している日本人の癖で、まず日本語を考えて、それを頭の中で英語に訳し、話そうとする。
会話はキャッチボールです。
考えている時間はありません。
よく自分がつかうフレーズを覚えておけば、その引き出しの中から瞬時に返答できます。
英会話力が鍛えられる勉強方法
あなたがTOEFLやTOEIC、英検などの試験を目的にしていないのなら、勉強はリスニングとスピーキングだけでオッケーです。
海外でつかえる英語を上達させるための勉強方法を5つご紹介します。
1.ラジオ英会話
NHKがネットとラジオで放送している、無料の英語学習番組です。
小学生向けの基礎英語0から、ニュースを英語で視聴する番組まで、全13コース。
中でも英会話の上達なら、「英会話タイムトライアル」がおすすめ。
英語を話そうとしても英語が口から出て来ない人のために、とっさに喋れる力とテンポの良い会話力が鍛えられます。
月曜日から金曜日まで、毎日5分のレッスンですが、番組で学習するフレーズは、海外でも絶対役立ちます。
ちなみに、ラジオ英会話はテキストも販売されていますが、テキストは不要です。
目で文字を追っている間に、耳と口がおろそかになるからです。
2.海外のドラマを見る
海外ドラマは1話 20~40分で気軽に見れる学習教材。
ドラマなので勉強だけではなく娯楽としても楽しめます。
初心者にはコメディがおすすめ。
日常使いそうなフレーズが多く出てきます。
面白くて見続けたいと思える番組を選んで視聴しましょう。
海外ドラマを視聴できるサイト
Hulu(フールー)
ドラマ作品が多く、「Bones」「The Mentalist」「Friends」など名作が充実しています。
Netflix(ネットフリックス)
世界190か国で利用されているNo1サイト。
オリジナルのドラマシリーズや映画が観れます。
Amazon Prime(アマゾン プライム)
とにかく安いのが特徴。
プライム会員なら見放題もあります。
3.ポッドキャスト
ポッドキャスト(Podcast)は、インターネットラジオの一種で、無料で語学学習ができるツールです。
事前にダウンロードしておくこともできるので、スキマ時間に手軽にリスニング力を鍛えられます。
ポッドキャストの番組は多数ありますが、ひとつおすすめは「Speak Up Radio」
日常の出来事をテーマにわかりやすい英語で楽しく学べます。
YouTubeやiTunesで視聴できます。
4.オンライン英会話
スカイプや独自のオンライン学習システムを利用して、マンツーマンレッスンが受けられるオンライン英会話。
月額6,000円~10,000円の費用が掛かりますが、日本にいながら外国人と話せるのが魅力です。
一応カリキュラムと教科書はありますが、その時の雰囲気や生徒の希望に合わせて先生が柔軟に対応してくれます。
雑談だけで終わってしまう時間もあるかもしれませんが、会話力の向上なら雑談でも十分。
最初のうちはほとんど聞き役に回ってしまうかもしれませんがそれでも問題なし。
リアクションや相槌を入れていくことで、徐々に上達していきます。
上達のポイントは3つ
・ひとりの先生を決めるのではなく何人もの先生と話すこと
・文法は無視。アクセントだけ気を使ってください
・身近なことや話題のニュースについて話してみましょう
カフェなど、いつもの環境を変えてレッスンに挑むとモチベーションが上がります。
5.Udemy ユーデミー
2009年にアメリカで設立されたオンライン学習サイトUdemyは、現在、世界で2,400万人が受講しています。
10万以上のオンラインビデオコースがあり、英語学習だけでも700のコースがあります。
1番組は1時間で、費用は約2,000円。
購入した動画はスマホにダウンロードしていつでも何回でも学習できます。
ずぼらな人はオフライン学習
オンラインでの英語の勉強方法を5つ紹介しましたが、これらの方法は目標を達成する意欲が強い人向けです。
はっきり言って、ずぼらな人には向きません。
その理由は、いつでもどこでも勉強する機会があるから。
「忙しいから明日にしよう」
「今日は乗らないからパス」
オンライン学習は、これが簡単にできてしまうのです。
オンライン学習は、モチベーションが高く、明確な目的がある人には効果的ですが、そうでない人はオフラインの英会話スクールに通うか、または海外留学がおすすめです。
対面のレッスンは、あなたの気分に関係なく、勉強しなくてはならない環境が生まれます。
人は追い込まれて初めて本気になるものです。
留学で身に着くつかえる英語
英会話スクールと海外留学の違いは、英語にふれる時間です。
英会話スクールは、学校で受講している時間だけですが、海外留学は24時間、英語にふれることが可能。
留学は生活を含めて語学漬けになれます。
留学先は欧米やオーストラリアなどいくつかあますが、初心者ならフィリピンがいいと思います。
その理由は3つあります。
フィリピン留学はマンツーマンレッスンが主流です。
マンツーマン授業なら、スピーキングが苦手な日本人でも躊躇せずに話せます。
先生も非ネイティブだから、英語がわからない人の気持ちを理解して教えてくれます。
そして、フィリピン人はフレンドリーで無邪気。忍耐強く、怒りません。
フィリピン留学の費用は、宿泊費、食事代を含めて一か月20万円前後と格安。
欧米留学なら70~80万円かかります。
また、日本から近いので一週間でも留学することが可能です。
フィリピン留学は初心者向け
とはいえ、「私の英語レベルで留学できるの?」と、心配する人も多いと思います。
英語のレベルは1~5の5段階に分かれていて、5がネイティブ、1が初心者。
語学学校の先生の話では、日本人留学生の9割は1、つまり英語の初心者だそうです。
先生はプロです。
あなたのレベルにあわせ、初心者にもわかりやすいように教えてくれます。
留学で注意したいことがふたつあります。
留学したから英語が上達するとは思わないこと。
授業に取り組む姿勢が、英語の身につき方に表れます。
留学したら現地の人と接するようにすること。
日系の語学学校の場合、生徒の8割が日本人なんて言う学校もあります。
授業以外の時間を日本人とばかり話していたら、英語の向上は望めません。
レストランやカフェに出かけてフィリピンの文化に触れるのもいいでしょうし、週末はレジャーではなく、ボランティアなどに参加して現地の人たちと交流するようにしてください。
英語はしゃべることで身につきます。
留学に不安を感じる人は、日本でオンライン英会話からはじめてみてはいかがでしょうか。
オンラインレッスンの先生はほとんどフィリピン人ですので、フィリピンのことをいろいろと教えてくれます。
英語力の上達の近道は、外国人と会話をかわすことです。
文法が正しくなくても、多少発音が違っていても関係なし。
会話がはずむようになれば英語が楽しくなる。
楽しくなればもっと勉強したくなります。
グローリアセブでは、フィリピン留学とボランティアをセットにした、「ボランティア留学」プログラムを募集しています。
平日は語学学校でしっかり勉強、週末は現地の子どもたちと楽しく交流します。
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