フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
瑞依 立教大学 3年
今回のボランティア活動を通じ、「幸せ」とは何かを考えさせられた1週間だったと感じます。
物質的、経済的に豊かとは言えなくとも、伺った先々で明るく笑顔で迎えてくれたり、前向きな気持ちを持って暮らしたりしていたことが強く印象に残りました。
特に家庭訪問で幸せだと感じることを聞いた際に「家族と一緒にいられること」と答えていたのを鮮明に覚えています。
自分にとっては家族と一緒にいられることは当たり前のことだと思っていましたが、今回の家庭訪問を通じて家族の繋がりの大切さに気づいた気がしました。
物質的ないし金銭的、経済的な余裕と幸せは比例しないのだと感じる瞬間が多かったことは、今後の人生において重要な考え方であり価値観を得られたことに繋がっていると思います。
たくさんのお金や高価な金品、豪華で高級な食事があるからといって、必ずしも幸せといえる訳ではなく、最低限の物と食事、そして家族がいることで十分「幸せ」といえるのだとわかりました。
フィリピンに来る前の自分は、「豊か」=「幸せ」という考えが先行しており、スラムに住む人々が幸せそうに暮らしているとは考えていませんでした。
ですが、現地を実際に訪れ、報道やメディアではあまり取り上げられないセブ島の貧困の現実を知り、自分の勝手に思い込んでいた先入観との違いや、そこでの人々の温かさに驚きました。
日本の多くの人は、「セブ島」=「観光地」と思っていると思います。
ですが、それはほんの数パーセントでしかなく、山奥にはゴミ山があり、そこで生計を立てている人がいたり、川辺に住み、洪水や火事に悩んだりする人もいるという実態があるという側面を知れてよかったです。
日本に帰ったら今回のボランティア活動で見たことを共有したいと思います。
また、この1週間で得られた価値観や見方を忘れず、日本の生活を大切に過ごしたいと思います。
2023年3月
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