ほのか 関西外国語大学 3年

グローリアセブのプログラムに参加したきっかけは、子供が好きで海外で何か自分が役に立つことをしてみたい、そして授業でフィリピンのスラム街の話を聞いた時に実際に行って自分の目で見て感じたいと思ったことからでした。

普通の留学や観光では知ることができないものを経験できました。

一週間という短い期間の中でも刺激を受け、自分の価値観も変えることが出来たと思います。

まず、スラムへボランティアしに行くことに、参加するまではスラムに住んでいる子供たちは苦しい生活状況のせいでやせ細っていて表情が暗く、私たちが会いに行って食事配給をして交流することで元気になってくれる、という考え方をしていました。

しかし、実際に行ってみるとそのような考え方をしていた自分の情けなさを感じました。

どんな場所に住んでいても子供たちはすごく元気で明るくて自分たちなりの遊び方を知っていて本当に楽しそうな姿を見られました。

また、子供たちのコミュニケーション能力の高さと歌やダンスも上手さにも驚かされました。 

交流したスラムの子供たちに感心したことがいくつもあります。

私は日本の小学校の学童保育でのアルバイトの経験があり日本の子供たちとスラムの子供たちとの違いを感じることができました。

まず、みんな将来の夢を持っているということです。

CA、先生、警察官など幼いながらも立派な夢をもっていました。

日本の子供たちは憧れの人になりたいとかまだ決まっていない子が多い中、スラムの子は自分自身の意志があることを感じられました。

もうひとつは家庭訪問に行った際、私たちからのどんな質問に対しても、わからない、と答える人は誰一人もおらず、一生懸命答えてくれました。答えにくい質問ならわからないというのが普通と思っていた私こそその子達を見習わなければならないと思いました。

 その一方でスラムに行った時の衝撃は大きかったです。

墓地に住んでいたり、川の上で木の家立てて住んでいたり、ゴミ山のふもとに住んでいたりと自分が住むとなっては想像も出来ないくらい難しいのにその中でも生活していることにやはり心が痛ましく思いました。

それでもスラムに残っていたいと言っている子がいたり、今の生活が幸せであるという子がいて、想定していなかった答えが返ってきて驚かされました。

しかし、子供たちにとってはその生活環境が普通なことで、今まで自分基準でしか判断できていなかったことに気づかされました。 

そして、スラムの中でも格差を感じさせられました。

靴がボロボロであったり、着ている服のクオリティがそれぞれ違っていたり、チョコレートは高くて買えないと言っていた子もいたり、学校終わりに遊ぶ子もいれば、親と物を売っている子もいてスラムに暮らしていてもこんなに違うのだなと思いました。 

私たちが当たり前だと思いながら生活していることが彼らにとっては当たり前のことではないということが身に染みました。

例えば、両親や家族がいるからスラムにいても幸せだという声や、休みの日は家の家事や手伝いをしているという子供の声を聞き、親がいることに当たり前だと思って頼ったり、休みの日は時分の好きなことをしている自分の甘さを感じさせられました。

また、斉藤さんがおっしゃっていましたが、将来の夢を持っていても叶えられるのは1%ほど。

国のせいで規制されてしまい、自分のなりたい職業につくことがかなり難しいということを知りました。

日本での就職活動で行きたい会社に応募して面接に挑戦できることさえも貴重だと思いました。

今回のグローリアセブの活動で想像していたこととは遥かに超えた物を得ることが出来ました。

これから就職活動が始まって行きますが、自分のやりたい職業に着けるようにしっかり努力をして叶えられるように日々頑張っていこうと思います。

とても充実した1週間でした。

2024年8月

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