もえか 佐賀大学2年
日本で私が想像していたセブ島は、きれいな海や街、リゾート地としてのバカンスのイメージばかりでした。
しかし、実際に街を見てみると私が想像していたセブ島とはまるで違い、180度印象が変わりました。
今回私がボランティアに参加した理由は、将来、食品開発系の仕事に就きたいと考えているからです。品種改良した穀物や野菜、果物などを東南アジアのような農業中心の国で役立てられないかと思っていました。
また、教科書でしか見たことのない貧困やスラムを、自分の目で確かめたいとも思っていたからです。
私が特に衝撃を受けたのは、「この街を出たいか?」という質問に対して、子どもたちが「いいえ」と答えたことです。
その理由として「友だちや家族がいるから」と返ってきました。
自分の気持ちよりも友だちや家族を一番に想い、横のつながりを大切にしている姿に心を打たれました。
毎日お腹いっぱいご飯を食べられなくても、人との絆を大切にしている姿に驚かされました。
日本では当たり前のようにお腹いっぱいご飯を食べ、きれいな水でお風呂に入り、トイレットペーパーを流すことができます。
しかし、これは決して当たり前のことではないのだと、このボランティアを通じて強く感じました。
「私たちが何かをしてあげる」というよりも、現地の子どもやお母さんから多くの学びを得ました。
子どもたちはとてもフレンドリーで、私たちの英語が通じなくても、笑顔やジェスチャー、表情で心が通じ合いました。
明確な夢や理由を持って生きる姿から、私自身も大きな気づきと自信をもらいました。
ボランティアは、そこで終わりではありません。
日本に帰ってから「私にできることは何だろう」と常に考えています。
この経験をしていない友人に伝えること、日本での当たり前だと思っていた生活が決して当たり前ではないことを、行動で示すことが私の使命だと思います。
20年間生きてきた中で、一番濃い一週間になりました。
2025.09.10
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