いのり 学習院大学 2年

フィリピンのボランティアに参加してみて一番感じたことは、活動で出会った子どもたちが素晴らしいということです。

今まで何度もボランティアの人が来ているはずなのに、今回私たちにも名前を聞いてくれたり、私たちのことを知ろうとしてくれたり、また来てねと言ってくれたりして、もし自分がその立場だったら絶対に真似できないなと思いました。

席に座らせようとしてくれたり、私が疲れていたら「休んでいいよ」と言ってくれたり、たくさん褒めてくれたり、日本の子供達と比べても自分と比べても、人への気遣いがすごくて教えてもらうことばかりでした。

子供達同士で助け合っている場面も印象的で、できる子が教えてあげたり、小さい子のお世話をしてあげている場面が印象的でした。

小さい子同士でも誰かが泣いていたら他の子が私に教えてくれて、泣き止むまで一緒にいてくれてとても暖かいなと感じました。

ちょっと大きい子は本当にしっかりしていて、私たちが車に乗らなきゃいけない時も、「あっちに行って」と教えてくれて頼もしかったです。

私は英語が全然喋れないので、子どもたちが来てくれても簡単な単語だけ喋ったり、笑ったりしていただけだけど、それでも手を繋いで笑顔で一緒にいてくれて、本当に優しい子どもたちでした。

そんな子供達が生きている環境はとても衛生的だとは言えなくて、ご飯もお腹いっぱい食べられていないという現状にやるせない気持ちになりました。

家を見て回ったり、インタビューをしたりしたけど、絶対彼らの大変さの全てはわからないし、例えわかっても彼らの苦労を想像するのと実際に経験するのでは全然違うと思います。

それでも勉強をして自分の将来を描いたり、笑顔で私たちに接してくれる姿を見て尊敬という言葉しか出てきませんでした。

私も何かに頑張りたいし、誰かに優しくしたいです。

そういう生きるためパワーをたくさんもらいました。

自分的に誰かを可哀想だから助けてあげるという考えはその人に対して失礼だと思っていますが、彼らのことは大好きだし尊敬しているから、自分ができることは何かしたいと思いました。

彼らは幸せを見つけるのが上手だし、友達も多いし、私よりも笑顔で生きていると思うので、可哀想というイメージを私が持つことは失礼ですし、可哀想ではないと私は思いますが、大好きで尊敬しているので、自分ができることなら何か力になりたいです。

人生が変わるような素敵な人たちに出会うことができ、スラムが実際にどのようになっているのか自分の目で見られたので、今回参加することができて幸運だったと思います。

彼らに恥ずかしくない自分であるために頑張って生きていきたいし、何かできることがないのか自分なりにもっと考えていきたいと思います。

2023年9月

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