フィリピン ソーシャルボランティア体験談
未依 20歳 大学生
私はこのグローリアセブのボランティアに、ただ観光するのではなく現地の人と関わってみたい、今しかできないことをしてみたいという気持ちで応募しました。
オリエンで、墓地で生活している人がいる、良いストリートチルドレン(物売りをして生活、悪く言えば児童労働、よく言えば親孝行)もいれば、悪いストリートチルドレン(大人が子どもに薬を与えて操り、スリをさせている)がいると聞いて正直私は1週間やっていけるかなと不安に思いました。
しかし実際に活動始めたら不安は吹き飛びました。
子どもたちはとても人懐っこくてフレンドリーでとにかく笑顔が素敵でした。
社交辞令の挨拶の笑顔ではなく、心の底から笑っている笑顔でした。
1人の笑顔が次々と伝染し、私も笑顔の魔法をかけられました。悲壮感などなく今を精一杯イキイキと生きていました。
1日目は海沿いに住んでる人々の生活の様子を見てこんなに狭い場所に密集し、ごみも川にたれ流しで生活しているのか…と衝撃を受けました。
サントーニョ教会では子どもが本当にキーホルダーを売っていて驚きました。山の集落では子どもたちのパワフルさに圧倒されました。
2日目のロレガ、カレタ、スモーキーマウンテンの見学も衝撃的でした。
簡単に作った家に住み、たらいで体を洗い、ハエがたかっているようなご飯を食べていました。
衛生的に良いとは決して言えない状況でも子どもたちは本当にキラキラとした目で笑って生きていました。
そんな様子を見て自分は一体何ができるのだろうと考えさせられました。
3日目の幼稚園・保育園はとても楽しかったです。
ビサヤ語はわからなかったけれど一生懸命コミュニケーションをとろうとしてくれました。
用意したこまとけん玉も何とかうまくいって良かったです。
義務教育を受けるために毎日学校へ通う習慣を作るには、保育園の時から毎日通う習慣を身につけることが大切なのではないかと感じました。
学校に行きたくてもお金がない家や、もう学校に行かなくてもいいやと思ってしまう子がいると聞き、1人でも多くの子どもが学校に通って少しでも未来の可能性を広げることができているのならば良いなと思いました。
4日目は村役場に行きました。
家庭訪問では今まで家の外側しか見ることができなかったけれど、初めて中を見学することができました。
こんなゆかの抜けそうな場所、虫がたかっているような場所で暮らしているのかと衝撃を受けました。
短い期間でしたがこのグローリアセブのボランティアに参加できて本当によかったと思いました。
そして、自分にできることとして、今回の体験をいろんな人に伝えていきたいと思います。
今回貴重な体験をさせて頂いたグローリアセブさんをはじめ、フィリピンでお世話になったすべての方々に感謝したいと思います。
2015年3月13日~19日