セブ市内で屈指のスラム ロレガ
セブ市内の中心地に位置するロレガは元々は墓地だった場所で、ここにはスコッターと呼ばれる人々が不法に居住し、麻薬や銃の取引も行われていました。
2014年の大火事で一面は焼け野原になってしまったのですが、その後、行政、教会、そしてNGO団体などによる復興事業がはじまり、人々はこの地にまた戻ってきました。
ロレガ地区には2万人の人々が生活をしています。
住人はベニア板とトタンでつくられた小さな小屋に暮らし、水道や電気、トイレもありません。
住人のほとんどは定職を持っておらず、男性は港湾労働、大工、電気工などの日雇い、
女性は食べ物づくり、洗濯や縫物の請負、内職などでわずかながらのお金を稼いでいます。
一家の収入は1日1ドルにも満ちていません。
セブにはたくさんのスラム街が
ロレガだけではなくセブ市内には1kmおきにスラムがあると言っても過言ではありません。
路上で生活していた家族、
地方からセブに仕事を求めてやって来た人、
住んでいたところを追いやられた人々。
みんなスラムに住むようになった経緯はまちまち。
国の貧困対策、就業や住宅支援制度が十分ではなく、社会の犠牲となってしまった人たちはスラムでお互い助け合うように暮らしています。
スラムの住人の暮らしを支援する活動
スラムには現地の企業をはじめ世界各国の教会やNGOが支援の手を差し伸べています。
フィリピンはカトリックの国ですので、ヨーロッパの教会が物資や金銭面の援助をしているケースが目立ちます。
現地の企業や大学による子どもへの食料配給、教育支援も頻繁に行われています。
ロレガの場合は日本の大学生団体による支援も。
グローリアセブのボランティアやスタディーツアーでロレガを訪問し、住民のあたたかさ、やさしさに感銘して日本へ帰国してからも文房具や古着などの物資、ロレガに建設中の職業訓練センターの建設費用の寄付金集めに協力をしています。
また、語学学校の学生に呼びかけてロレガを知ってもらう活動を行っている留学生も。
支援には大きいも小さいもありません。
企業、学校、教会、そして大学生、それぞれの立場でできることを行い、スラムの住人の暮らしをサポートしています。
ボランティアに参加してフィリピンの社会を知る
観光旅行や語学留学でスラムを訪問をすることはありません。
その国の社会の現実を知るために夏休みや春休みにボランティアに参加しスラムを訪問してみるのも良い経験ができます。
貧困でも強く明るく生きている人たちから、学ぶことがきっとたくさんあるはず。
▹子どもたちと交流する「春休み・夏休みソーシャルボランティア」を見てみる
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