フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
滉太 青山学院大学1年
グローリアセブのボランティアプログラムに参加できて、とても良かったです。
今回自分自身の中で「貧困の実情を知る」という目標を掲げ、達成できたと考えられるからです。
このプボランティアログラムの中には、色んなタイプの貧困層の人々と触れあい、生の声を聴くことができ、知りたかったこと以上のことを吸収することができました。
活動の始まりは山の貧困地域からでした。
その地域では、relocationによって住んでいる人が多く、政府がスラム街を無くすために何かしらしていることに正直驚きました。
しかし、このような政策が住民にとってプラスになっていないのであれば、政府は貧困層のためではなく、政府自身のためのように思えて、とても残念でした。
次に水辺のスラム街を訪れましたが、そこは住環境が最悪だと思いました。
生活用水は垂れ流され、ゴミも平然と捨てられ、環境は良くなるどころか悪化の一途だと思いました。
そしてこの時にきれいな海は本当に限られていることを実感しました。
18日に訪れたスラム街では2万人が暮らしていることを知り、伝染病を1人でも発生したら、一気に感染してしまうと感じました。
そして住所を持たない家は電気代を払わずに利用していることに驚きました。
サントニーニョ教会付近では物売りの子、大人が多くいました。
物売りの子供たちは、土日は商売のため家に帰らずに過ごしていることに驚きました。
小学生が野宿しなければならない現実は厳しいと感じました。
19日の家庭訪問では、実際にスラムの人々(大人も含む)に多くの質問が出来ましたが、心の中でおさえているものがあると感じました。
しかしそれぞれの家の環境によって異なる回答があり、それぞれのニーズが異なっていると知ることができました。
ゴミ山では、他のスラムと比べても多く火事の自然発生など驚きが多くありましたが、特にあのゴミ山で合法ならば不法のゴミは一体どれだけ危険な状況なのかと思いました。
21日、ローソクを作りましたが、効率がとても悪いと感じました。
非効率の作業を改善するために、売るサイズの筒を作り、そこにロウを流し、冷やすだけにすれば、時間短縮できるのではないかと考えました。
これまで悪い意味で驚いたことを書いてきましたが、良い意味で驚いたことも多くありました。
まず、テレビ・スピーカーの普及率です。
どの家にもあり、スピーカーに関しては日本人で家に置いている人がほとんどいないサイズの大きさがあり、それだけ音楽が好きなのだと実感しました。
次に遊ぶ場所があることでした。
どの町にもバスケットコートがあり、盛んなのだと感じました。
そして奨学金を受け取っている子は自分の将来を見据えていて感心しました。
自分が小学生だったころ、そこまで考えていただろうかと思ってしまいました。
最後に子供の笑顔の輝きです。
自分は子供たちに笑顔を与えようと考えていましたが、笑顔をもらうばかりで、幸せの気分に浸ってしまうほどでした。
あの笑顔が人間の幸せの具現化したものであり、絶対に失われてはいけないと強く感じました。
今回のボランティア活動を通して、なかなか定まらない将来の指針のブレ度合を小さくすることができました。
再び、セブにボランティア協力をしに来るか分かりませんが、将来、子供たち、大人たち、多くの人々に笑顔を与えられる人物になるために、今後多目的に物事を学び、努力していきます。
本当にソーシャルボランティアに参加して良かったと心の底から思います。
2017年2月16日~22日