フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
雛子 東京学芸大学1年
セブのボランティアに来る前に「スラム」に対して抱いていたイメージは、「アフリカのように子供はみんな飢餓で苦しんでいて、大人はみんな暗い顔をしている」というものでした。
でも、毎日色んなスラムを見てきましたが子供は生き生きとしているし、大人も見知らぬ外国人に対して笑顔で挨拶してくれて当初のイメージとは180度違って見えました。
アパートの周辺をうろうろしていても、スラムを歩いていても誰もがにこっとしてHelloとかHiと言ってくれて、日本ではそんなことしないし、挨拶ってこんなにお互いに嬉しく思えるものなんだって感じました。
斉藤さんのおっしゃっていたフィリピン人にとっての幸せ(①家族②食事③歌)が見ていてとても伝わってきたし、自分にとっての幸せについても考えさせられました。
日頃の小さな悩みが、部屋のゴミ箱にたかってくるアリ位小さく感じました。
その国にはその国の良さがあると思うけど、フィリピンに来てからは日本にいる時に気づくことの出来なかった日本の良さ、逆に日本の悪いところもたくさん見つかりました。
日本は環境を大切にしていてとても良いと思ったけど、人はテレビで「日本は優しい人が多い」と騒ぐ程優しさに満ち溢れているわけでもなく、意外とそっけない人が多いと思いました。
毎日私は、当たり前のように家族と食事をして学校に行って、友達と遊んでいるけどそのひとつひとつがフィリピンの子にとってはとてもありがたいことであると学んで自分自身を見つめ直しました。
フィリピンの教育事情を知るといかに自分が恵まれているかがさらにはっきりとしました。
自分が将来、教壇に立つ時、日本の子供たちに「教育の大切さ、教育を受けられるありがたみ」を自覚してもらえるような教師になりたいです。
また、給食時間には「食のありがたみ」も分かってもらえるようにしたいです。
自由行動の日、ホテルでたくさんの日本人に会いました。
皆楽しそうに泳いでいた海があのゴミだらけのスラムとつながっているとは信じ難かったです。
きっとリゾートしか見ていなければ、我々のセブに対して抱くイメージは単なる「リゾート」のままだと思います。
たった一週間のセブボランティアだったけど、色々なセブの姿を見ることができて良かったです。
2017年2月23日~3月1日