短期でも参加できる青空教室

セブの子ども支援を行っているボランティア団体 グローリアセブ。
ストリートチルドレンとボランティア交流する青空教室には、一週間のプログラムでも一日の短期でも参加が可能。

短期ですので支援よりも実情を学ぶ活動が主となりますがボランティアを通してフィリピンの子どもの暮らしや、背負っている仕事、将来の希望について知るチャンス。

青空教室について詳しく説明します。

セブ島の青空教室

教育活動は屋外で

セブのダウンタウンに位置する市民公園、プラザインデベンシア。
近隣の大学生がダンスのレッスンや憩いの場として利用している公園です。

ストリートチルドレンの青空教室はセブで一番広いこの公園で土曜日に行われています。

なぜ公園で活動しているのか。

理由はふたつ。

グローリアセブは教育施設を持っていないため、誰もが無料で入場できる屋外公園を利用しています。
周辺には私たちの活動に興味を示す一般市民が大勢いて、子どもたちの気が散ってしまうのですが、
専用の教育施設を借りる余裕はありません。

公園の一角にある階段状の場所に腰掛け、教室を開いています。

もう一つの理由は青空教室に参加する子どもたちが公園の近くで生活しているから。
彼らはセブ島で有名なサントニーニョ教会の入り口で土産物や日用品を売って生計を立てています。

収入を得ることが最も大切な子どもたちは仕事場とも言える教会から長時間離れることはしません。
青空教室が始まる食前まで、そして終了したらすぐに仕事に戻ります。

子どもたちにとって教会の近くの公園は、一番都合が良いのです。

ボランティア参加者も商売の対象

青空教室は午後1時スタート。
グローリアセブのボランティアプログラム参加者は午前中は別のスラム街で活動を行い、教会近くのマクドナルドで昼食、そして青空教室。

一日だけ参加の語学留学生は1時に教会に集合。

青空教室に参加する子どもたちはボランティアに会うとすぐにキーホルダーを紹介してきます。
それが彼らの毎日の仕事だから。

一個50円。
同じ商品が有名ショッピングモールでは150円で販売されています。
お土産を買うなら、この子たちから買った方がお得。

まして商品代金の半額は子どもたちのご飯代になるのです。

ただ、売り方が良くない。
急に近づいてきて一方的に商品を勧める。

ほとんどの観光客は怖がって逃げてしまいます。

実は、商品を買ってくれるのは外国人観光客よりも地元のフィリピン人が圧倒的。
なぜならフィリピン人は支援だと考えているから。

そしてストリートチルドレンは街中では当たり前の光景。
怖がるはずもありません。

青空教室に参加するボランティアにも子どもたちは必死に売り込みます。
グローリアセブではボランティア参加者にそのことを事前に説明していますのでストリートチルドレンを怖がることなく、半数以上の人がキーホルダーを買ってくれます。

青空教室に参加している子どもたちのプロフィールはボランティア団体か支援するセブのストリートチルドレンをご覧ください。

セブのストリートチルドレン

青空教室の公園へ向かう

教会から公園までは徒歩5分。
とても近いです。

道々では路上で寝ている子どもや物売りと遭遇。
そんな中、青空教室に参加するストリートチルドレンはボランティアと手をつないで公園まで引率してくれます。

路上にいる子どもは彼らの友だち。
大人は親か親戚。
みんな顔見知り。

ストリートチルドレンはボランティア参加者を守ってくれているのです。
私に会いに来てくれた日本の友だちなんだから売り込みやヘンな悪戯しないで。

子どもでも顔が利きます。

短期のボランティア交流で何するの

間もなく公園に到着。
石段に座る子どもたち。
ボランティアも子どもたちと一緒に腰掛けます。

最初はオープニングダンスから。
フィリピではアクティビティの最初にお祈りとダンスは欠かせません。
ダンスは体操なんです。

そして自己紹介。
ストリートチルドレンはなんと日本語で自己紹介ができます。
名前、住まい、学校、そして将来の夢。
全部日本語。

今まで参加したボランティア学生から教わったのです。

次はみなさんの番。
自己紹介を英語で。
簡単で構いません。
下の名前と年齢。
苗字と名前を両方言うと子どもは理解できないので名前だけで大丈夫。

余力があれば大学での専攻や、セブに来た理由など添えて。
短期で語学留学に来た学生にはこれも勉強です。

青空教室で行う教育カリキュラムはその日によって異なりますが短期のボランティア参加者がいる場合は、セブやフィリピン人のことを知ってもらうアクティビティが中心。

どのように日本人へ伝えたら良いかを考えるのも教育活動の一環です。

ビサヤ語を教える

あなたは外国人に日本語を教えられますか?

英語で説明しながら日本語を伝える。
これ、意外と難しい。

どんな日本語を教えたら良いのか。
そもそも英語で説明できるのか。

ストリートチルドレンはボランティアの皆さんに英語で現地語のビサヤ語を教えます。

英語力の向上
相手に伝える工夫
相手を理解する

このアクティビティには様々な教育的要素が含まれています。

自己紹介
一日の挨拶
お礼

皆さんにこれらのビサヤ語を教えます。
教えるだけではなく、最後に覚えたかどうかテストも。

短期のボランティアはその後の活動に役立ちます。
語学留学生は先生との会話が弾む。
日常会話で出てくる現地語を覚えて損はありません。

セブ島の青空教室

互いに分かり合う交流アクティビティ

自分の考えや生活環境を伝えるには絵が分かりやすい。
子どもたちと同じテーマで絵を描き発表します。

今年一番楽しかったこと
行ってみたい場所
将来なりたい職業

クレヨンと色鉛筆で画用紙に描いてください。

子どもたちは家族と教会へ行ったときの思い出や食事の風景。
行ってみたいところはセブ島の隣のボホール島
そして先生や学校の絵を描きます。

あなたは描けますか?
そして描いた絵を子どもたちに説明してください。

日本人が何に興味があり、将来どうなりたいのか。
子どもは興味津々。

互いの気持ちや生活環境を知るために、そしてプレゼンテーション力を養うこのアクティビティは子どもにもボランティアさんにも有意義な活動です。

短期で青空教室に参加してみる

青空教室には、子どもへの教育アクティビティを用意して毎週参加してくるボランティアさんもいますが、セブ島の1週間ボランティアプログラムの中で参加したり、1日だけの短期で参加する留学生の方が圧倒的。

ストリートチルドレンと交流する機会なんてないですから。

海外でのボランティアは長期間参加することに意味があるわけではありません。
例えばJICAの国際協力プログラムは2年間ですが、「海外でやることがほとんどなかった」「海外に行く前の研修の方が大変だった」という声を良く聞きます。

グローリアセフでは1週間の短期でもあなたに掛け替えのない時間を提供するボランティアプログラムを用意しています。

ぜひ青空教室でストリートチルドレンの子どもたちと交流してください。

 
 
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