フィリピンは土葬
セブの市内には墓地がたくさんあります。
キリスト教では死者は復活するとされ、火葬はせずに基本的に土葬されますので墓地も広大な敷地が必要となります。
タクシーでセブの市内を走っていると、路上で墓石のプレートに刻印をする露店を見かけます。
この露店の裏側に墓地が広がっています。
観光客が墓地に行くことはありませんが、セブの墓地に入ると驚くことが。
それは墓地で生活をしている貧困の家族がいること。
なぜ墓地に暮らせるのか
お墓にはふたつのタイプがあります。
コンクリートで造られた下駄箱のような施設に棺を入れるタイプと、土地に墓石を建てその周りをコンクリートで囲い一軒家のような佇まいをしたお墓。
一軒家タイプのお墓には、墓の持ち主の許可を得て貧困層の人たちが家族で住んでいます。
セブ市内の中心地、カレタと言う場所にある中国墓地もそのひとつ。
入り口を入ると墓地に住んでいるたくさん子どもたちに出会い、子どもたちの笑い声が聞こえ、その光景はここが墓地であることを忘れるほどの日常の風景。
カレタには墓地を管理している管理人がいて、住むところのない貧困層から申し出があった場合、墓を所有する家族に連絡をし居住の許可を得ます。
所有者も貧困層のために無償で墓に住むことを許可し、墓の管理人は居住しやすいよう壁や寝床を墓石の周りにつくり貧困の家族に提供します。
貧困の家族でも管理人にわずかな手数料と設備費を支払えば賃貸料は無料で墓地に住めます。
カレタの墓地は無料の一軒家のようになっています。
400世帯が住む墓地
経済成長が著しい最近のセブでは市街地に高層マンションが沢山建てられています。
一方、貧困層が暮らすスラムと呼ばれる地区は高層ビルと隣り合わせの場所に点在しています。
セブ市内の中心地にあるカレタの中国墓地もそのひとつ。
他に住むところが無い400世帯以上の貧困層がカレタの墓地で暮らしています。
墓石をベッドやキッチンとして利用
日本人では考えられないような暮らしを強いられていても、みんな強く明るく生きています。
あなたはお墓での生活をイメージできますか?
セブのボランティアに参加すれば、テレビでしか観たことのないような光景を実際の目で見ることができます。
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