学校を卒業できない子どもたち

フィリピンでは大学や専門学校など、いわゆる高等教育の就学率は30%と高く、国内には1,600以上の高等教育機関があります。

 
 

フィリピンは戦後、アメリカが英語を普及させ教育養成にも力を入れたため、優秀な人材がたくさん育っています。
 

ITや工学、医学、介護などの専門知識を持った彼らは、欧米や中東など世界で活躍。
 
 
彼らのほとんどは幼稚園、小学校から、教育設備が充実している私立の学校に通っています。

 
 
 
一方、授業料が無料の公立の学校は、設備や先生の不足から十分な教育を提供できていません。
 

また、貧困層の子どもたちも大勢いるため、小学校では30%、高校では50%の生徒が卒業まで在籍せず、途中でドロップアウトしてしまいます。

 

学用品や制服が買えない、家の仕事を手伝わなければならない、などがその理由です。

フィリピンの教育制度

子どもの数が多いフィリピンでは全員に平等な教育を行うことができません。

 

公立の学校でも幼稚園から頭の良い子が入るクラスと一般のクラスにわけられ、それぞれの学力に応じた教育が行われます。
 

サイエンスクラスと言います。
 

 

小学校では80点以上の子どもがサイエンスクラスに入る権利を持っていますが、80点以下の点数を取ると自動的に一般クラスへ移されます。

 
 

サイエンスクラスに入るとコンピューターなどの特別授業が受けられます。
 
しかし特別授業を受けるためプロジェクト費が年間で1万円程度かかり、点数が良くても一般のクラスに在籍している子も少なくありません。

 
 
 

高校は昼間と夜間があり、小学6年時のテストで成績の良くない子は夜間へ自動的にふりわけられます。
 

子どもの人数に比較して学校の数が少なく校舎も狭いため行われている処置です。

 
 

昼間のクラスは7時から16時、夜間クラスは16時~21時。
土曜日は終日授業が行われますので先生も大変。

競争と貧困社会が生む格差

フィリピンには産業が少ないために仕事に就けない国民が大勢います。
 

大企業への就職や正規雇用される人は大学を優秀な成績で卒業した一部の人に限られます。
 
 

しかし学校には貧困層の家の子どもや学力の高くない子などさまざまな生徒がいるため、全員を同じレベルに引き上げる授業は不可能。

 

そこで幼稚園から学力のある子とそうでない子をわけて授業が行われています。
 

 
 

裕福層の子や学力の高い子は学校で高度な教育を受け卒業後は国内外の企業で働き、高収入を得ることができる。
 

貧困家庭に生まれた子や学力の低い子は、満足な教育を受けることが難しい公立学校の一般クラス。
 
 
それでも学校に通える子はまだ良い方で、小学校にも通っていない子もたくさんいます。

 
 

 

裕福な家に生まれたか貧困家庭に生まれたかで、その子の努力にかかわらず将来がほぼ決まってしまう現実。
 
 
フィリピンの学校教育に興味のある方は、公立小学校でのインターンシップに参加してみてはどうでしょうか。
 
生徒や先生との交流を通して、海外の教育現場の現実を知ることができます。
 

 
 
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