フィリピンの義務教育は1-6-6制

フィリピンの義務教育は幼稚園が1年、小学校が6年、そして高校が6年。

合計で13年間、
日本の義務教育期間は9年ですので4年間も長いんです。

フィリピンには中学校がありませんので、高校が6年生になっていますが最初の4年間がジュニアハイスクールと呼ばれる日本の中学校に相当します。

幼稚園から高校まで、新学期は9月にはじまり、翌年の7月まで。
 
1年は4学期に分けられています。

1学期 9月~12月
2学期 1月~2月
3学期 3月~5月上旬
4学期 5月中旬~7月月

春休みや冬休みはありませんので、長い休みは7月中旬から8月下旬の夏休みだけ。
また、2学期から3学期の間に1週間のお休みがあります。

年間の授業日数は約200日、日本とほぼ同じです。
 
フィリピンの子ども教育

公立と私立の違い

フィリピンは私立の学校がとても多いのが特徴です。
裕福層の子どもたちは幼稚園から教育環境が整っている私立へ通い、一般の家庭の子どもたちは授業料が無料の公立で学びます。

生徒数は圧倒的に公立学校の方が多いです。

授業科目

国語、英語、理科などほとんどは日本と変わらない科目ですが、英語と宗教に関する授業が多いことが特徴的。

英語教育は幼稚園からはじまり小学校高学年では基本的に授業は英語で行われています。

また、フィリピン国民の90%はキリスト教のため、キリストの教えに順じた道徳教育に重きを置いています。

一方、歴史や地理の授業はとても少なく、社会科の授業として歴史や地理の教育が行われています。
体育の授業も少ないです。

常夏で一年を通して暑いために屋外での運動を好まないフィリピン人の国民性に起因しています。

授業科目の詳細を知りたい方はフィリピンの小学校の通知表でご覧になれます。

小学校や高校にはどうやって入学するの

新学期のはじまる1か月前に、親が学校へ入学の申請手続きを行います。
但しこれで入学が決定するのではなく、入学前に先生が家庭訪問で生活状況を確認したり親へのインタビューを行います。

入学希望者が多く学校の教室のキャパシティを超える場合は他の小学校への入学を薦めることも。
公立小学校でも、学校から入学が認められた子どもだけが通学できるんです。

高校への進学は小学6年生の7月に試験が行われ、その成績によって昼間と夜間高校に振り分けられます。

成績上位者は昼間の高校、下位の子どもは夜間高校。
夜間高校の授業は平日の夕方4時から8時まで。
土曜日は終日授業が行われます。

子どもの数が多いフィリピンでは教室を分担して使い分ける必要があり、このように生徒は昼間と夜間に振り分けられています。

フィリピンの学校の夏休み

フィリピンでは幼稚園から大学まで、7月と8月の2か月間、夏休みになります。
長いと思われるかもしれませんが年間の授業日数は約200日、日本と変わりありません。

日本のように春休みやGWがありませんので一年を通すと同じなんですね。

裕福層の子どもたちは家族と国内旅行に出かけたりしますが、一般の子供たちは近所の友達と遊ぶなどいつもの日々と変わらない生活をしています。

海外の教育制度を知る

日本とフィリピンでは授業の進め方や内容、教師の立場など異なる点がたくさんあります。

例えばフィリピンの学校では生徒同士で考えたり発表し合うグループワークが多いのが特徴。
先生が一方的に喋って終わる授業はありません。
教科書もあまり使用しない。

将来、教職を目指している大学生は学生のうちに海外の小学校を経験しておくと、自分が教員になってからきっと役立つでしょう。

 
 
気軽に質問や問い合わせができます!
 
子どもたちの写真や活動の様子を、セブ島から発信してます! (ロゴをクリック)